自然の風光 (4)
4、カルスト
「世界のカルストのエッセンス」と呼ばれる。石林はカルスト景観を中心とし、雄大さや奇観、険しさ、美しさで有名な、世界でも最も珍しいカルスト地形(溶岩地形)の景観である。形成の歴史が長く、種類が豊富で規模が大きく、発育が完全な、世界唯一の亜熱帯高原地区に位置するカルスト地形風景区で、「天下一の奇観」、「地形造型の天然の博物館」、「石林博物館」という美称で呼ばれる初めての中国国家重点風景名勝区、中国国家地質公園、世界地質公園であり、世界の地学界で名高い。石林は2億7000万年前に形成され、長い時間の地質変化と複雑な古地理環境の変遷を経て現在のような極めて貴重な地質遺跡が形成された。地球上の様々なカルスト地形のタイプを含み、マレーシアの石林、南北アメリカの石林、アフリカの石林といった世界各地に分布する石林が集まっていると言える。500メートルに満たない高低差の中に石牙、峰、溶岩洞窟、溶蝕湖、瀑布、地下河川など様々なタイプが存在し、典型的な高原カルスト生態システムかつ最も充実した立体的な景観である。
雲南の石林は林のような数多くの石で有名で、風景区は範囲が広く、景勝地が多い。石林風景区、黒松岩(乃古石林)風景区、飛竜瀑(大畳水)風景区、長湖風景区、月湖風景区、芝雲洞風景区、奇風洞風景区、圭山国家森林公園等がある。そのうち開発済みの観光区は石林風景区、黒松岩(乃古石林)風景区、飛竜瀑(大畳水)風景区、長湖風景区である。
「人民網日本語版」2013年9月