1.国内外の経済情勢変動 中国の2013年の国内総生産(GDP)成長率目標は7.5%に据え置かれ、就業ポストと卒業生の需給アンバランス状態が際立っている。
2.大卒生過去最多 今年、中国全土で普通大学を卒業する学生の数は、昨年比19万人増の699万人に達し、新中国成立以来、大学卒業生数の最多記録を更新した。
3.求人需要と大卒生のマッチング度が低い 大卒者の求人需要は、両極端に分かれる傾向にあり、最先端分野あるいは都市・農村基底層の公共サービス分野の2つに集中している。だが、大卒生の就職先希望は前述の分野に向いていない。
4.就職における様々な差別 「35歳未満」、「現地戸籍保有者のみ」といったさまざまな「中国式雇用差別」に対して、卒業生は無力感を抱いている。
5.海外留学帰国者の増加 海外留学を経て帰国した中国人の総数は2012年末までに109万人に達した。過去5年間の帰国者数は80万人余りで、その前の30年間の3倍近くに達する。
6.就職難時代に不平等な現象が存在 卒業生に言わせると、党体制部門で職を得るためには、「親の七光り」が必要不可欠という。卒業生や親の立場からすると、このような風潮は日常茶飯に見られ、ほぼ全ての卒業生は、自分自身、クラスメート、友人、知り合い、親戚の具体的事例を見聞きした経験があるようだ。