淘宝網オープン10周年、1700万人の雇用生み出す
2003年5月10に設立された中国大手ショッピングサイト「淘宝網」はもうすぐ10周年を迎えようとしている。そんな中、同サイトは11日、専門のカスタマーサービスやネットショップのカメラマンなど、同サイトが生み出した新たな業界のほか、同サイトのユーザーを特徴別に分類した数々の造語を紹介した。中国広播網が報じた。
同サイトの広報部で働く戚さんによると、同サイトでショップを開いたり、運営サービスを提供したりするなど、同サイトと直接関係する仕事に就いている人が約400万人いる。また、同サイトの発展を陰で支えるネットショップのモデルやカメラマン、店舗のデザイナー、配達員、カスタマーサービスのスタッフなどが1300万人いる。つまり、同サイトは直接的・間接的な形で1700万人以上に就職の機会を与え、さまざまな新しい業界も生み出してきた。
同サイトで働くスタッフは、流行語も数々生み出してきた。例えば、ショップ側の客に対する「親!」(チン、「親愛的」の略で、英語のDearに相当。親しい人への呼びかけに使われる)というあいさつの仕方が、2012年には1日平均9500万回以上使われ、最も頻繁に使われたネットショッピング用語となった。また、「包郵(送料込)」という言葉を1日平均730万人が使い、「店長!」と言う意味の「掌櫃」を85万人以上が使っている。
さらに同サイトでは消費者を分類する言葉も生まれている。例えば、同サイトが公表しているデータによると、夜の11時から早朝5時の間に、同サイトを訪問するネットユーザーが2283万2千人おり、「夜淘族」と呼ばれている。統計では、徹夜でショッピングを楽しんでいるのは女性だけでなく、男性も多く、全体の48%を占めている。
一方、サイトをうろうろしている間に、いつの間にか買いすぎてしまう人たちは、次買ったら手を切断するという戒めを込めて「◆手族」(◆は朶にりっとう、切断を意味する)と呼ばれている。「◆手族」は、年間計10回以上に分けて、計5万元(約75万円)以上を消費し、同サイトに107万人いる。同サイトのデータによると、「◆手族」の年間消費額は平均16万元(約240万円)に達し、2日に3回買い物をしている。
一方、同サイトには「買いだめ族」と呼ばれる人が129万いる。同グループは、トイレットペーパーをケース単位で、ボディーシャンプーや塩をキロ単位で購入する。1年分の買い置きがないと安心しないとか。同サイトのデータによると、「買いだめ族」は1度に平均59種類の生活必需品を購入する。
このほか、中古の物を同サイトを通じて譲渡する「フリーマーケット族」が90万人いる。「フリーマーケット族」に最も人気の商品は女性用衣類と携帯。統計によると、1日平均中古の女性衣料が6000着以上、中古の携帯が3381台譲渡されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年4月12日