中国オンライン業界 3000万人の雇用機会創出に期待感
オンライン就業者の人数は、現在も謎とされている。人民日報が伝えた。
1000万人以上が従事しているとされているが、これは研究による予測に過ぎない。実際数値がこれを上回ることは間違いない。
この数字の謎は、オンライン経済の台頭のスピードによるものだ。年間平均30%の成長率が雇用にもたらす直接的なけん引、間接的な促進を、低く見積もることはできない。
高度成長するインターネットは近年、重要な雇用先になっている。この新たな雇用成長点は、政府側の興味を引きつけている。
中国就業促進会は、中国人力資源社会保障部が管理・指導する専門機関だ。中国就業促進会はこのほど、中国人力資源社会保障部から「オンライン創業の推進と雇用促進」という重点研究課題を与えられた。
同課題の報告書によると、中国のオンライン経済の年間平均成長率は30%に達し、1000万人以上の雇用が直接的・間接的に創出された。
課題チームは、「オンライン経済とECは、中国経済および生活に新たに現れた、創業・雇用の新たな成長点であり、中国の雇用圧力を効果的に緩和した」とまとめた。
興味深いことに、この1000万という数値は一つの推計に過ぎない。オンライン経済は発展が急激で、そこから影響を受ける雇用データが大きすぎるため、関連する雇用データの統計がとれていない。伝統的な雇用観念の影響を受け、一部のオンライン雇用は「柔軟な雇用形式」とされ、雇用統計の中に反映されなかった。
中国就業促進会は、「今後5−10年で、中国は世界最大のEC市場となり、オンライン創業による雇用促進規模が拡大を続け、雇用品質が上がり続ける」とした。
現在の発展ペースに基づき計算すると、タオバオを始めとする一部のオンライン販売プラットフォームは2015年までに5億人の消費者を獲得し、取引金額が2兆元(約33兆円)を突破し、直接的・間接的に3000万人の雇用機会を創出するとみられる。