「南北方向最長」北京地下鉄17号線、来年着工へ
北京地下鉄17号線の敷設工事が、早ければ来年にも着工し、2020年完成の見込みであることが明らかになった。まず開通するのは17号線の北区間で、天通苑エリアの混雑緩和が期待される。ただ、現時点ではフィージビリティ・スタディ報告書に対する意見付回答書待ちの段階だ。17号線は、市内を南北に貫くラインとなる。計画によると、北端は昌平区未来科技城で、二環路と三環路の間を南下し、将来的には亦荘エリアに達する。京華時報が伝えた。
○北区間、5号線と並走で混雑緩和
北京地下鉄17号線の北区間は、これまでに何度も敷設問題が持ち上がった「天通苑線(東北部密集線)」のラインだ。昨年4月、昌平区の金樹東区長(当時)は、「天通苑線を2015年までに開通させる」と公言していた。
北京市計画部門によると、市街地の交通渋滞緩和を目指し、市は数年前、「軌道交通強化版(2015年)」の編さん作業をスタートさせた。計画の対象となったのは軒並み、市街地の「地下鉄密集線」で、「天通苑線」もその一つとして浮上した。「密集線」が建設されると、周囲各線の混雑は緩和され、一部居住地域の「どっちつかず」問題も解決に向かうと期待される。
初期計画によると、天通苑線のルートは、北端の未来科技城上から南下する。地下鉄5号線とほぼ並走する形となり、5号線の混雑緩和と天通苑エリア住民の外出条件の改善を目指している。
北京市は、すでに認可されている全長664キロメートルの軌道交通の建設計画のほか、「2020年間都市軌道交通短期建設計画」の編さんを進めている。初期検証が進んでいる地下鉄線は、3号線、12号線、17号線だ。17号線は、「2020年版」地下鉄計画のうち、最も早く開通する予定。
○全長49.7キロメートル、南北方向で最長のライン
計画設計部門によると、地下鉄17号線は、北部の混雑を緩和するラインとなるだけではなく、市を南北に貫く交通「大動脈」としての役割を担う。17号線は、昌平区未来科技城を出発した後、天通苑・北苑・清河など大型住宅街を通って市街地に入り、望京西駅で13号線・15号線に乗り換えができ、太陽宮駅で10号線につながる。
市街地に入った17号線は、工人体育館駅で計画中の3号線と乗り換えが実現する。その後も南下を続け、東大橋駅で6号線に、永安里駅で1号線に、広渠門外駅で7号線に、それぞれ乗り換えることができ、東西方向に走る10号線と十里河駅でつながる。その後、亦荘方向に向かい、最終的には既存の亦荘線とつながる。昌平区は昨年、17号線は亦荘まで延びる予定だと明かした。
17号線は全長49.7キロメートルと、北京では南北方向で最も長い地下鉄線となる。計画によると、17号線の未来科技城北駅から望京西駅までの区間(6駅)は、2015年ごろ開通する見通しで、科技城で働く人々の通勤に大きな便宜が図られる。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年10月11日