中国初の寒冷地仕様地下鉄 ハルビンで試運転を開始
試運転中の地下鉄1号線に乗車するハルビン市民(9月26日撮影) |
中国初の寒冷地仕様地下鉄が、26日午前8時30分に黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市で乗客を乗せた試運転を実施した。「氷の城」と呼ばれるハルビン市は、これにて「地下鉄時代」に突入した。人民日報が伝えた。
同地下鉄はハルビン地下鉄1号線と呼ばれ、第1・2期プロジェクトは西のハルビン南駅から始まり、ハルビン東駅で終点となる。全長は17.47キロメートルに達し、計18駅が設けられる(全線地下運行)。
同プロジェクトは1970年代の防空壕施設(全長10.1キロメートル)を利用し、2008年9月29日に着工した。工期は計5年。ハルビン地下鉄1号線は動力を持つ4両で2両をけん引する6両編成で、最高運行速度は時速80キロ、定員数は1列当たり1470人で、試運転初期の輸送能力は1時間で1万1300人に達する。車両の使用寿命は30年。
同列車は低温条件下の車両安全・安定運行の技術的難関を突破し、高い防雪・防寒性を持ち、−38度の低温環境でも運転を維持できる。またハルビン地下鉄は特殊な暖房・空調を採用し、座席を温かくするなどして、冬季の快適性を確保する。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月27日