中レベルの高度成長段階に入った中国経済 (3)
経済成長の適切な範囲は7.5-9%であるということから。中国経済が高度成長の段階から中レベルの高度成長の段階に入ったことがわかる。
▽経済発展の「二大空間」を十分に利用
中国の経済成長を適切な範囲で維持するにはどうしたらよいか。あるいは、現在と未来のある時期に経済の中レベルの高度成長を維持し、経済成長ペースの大幅な低下を防ぐにはどうしらよいか。中国の国情を出発点として、経済発展における「二大格差」がもたらす「二大空間」を十分に利用することが必要だ。
一つ目の空間は地域間格差がもたらす発展の可能性だ。地域ごとに一人あたり平均GDPには開きがあり、中国経済の今後の発展における地域間のスライド式の推移とグレードアップにはなお大きな可能性がある。
もう一つの空間は都市と農村の格差がもたらす発展の可能性だ。新しいタイプの都市化と都市部・農村部の発展の一体化は、近代化達成で必ず通らなければならない道だ。現在の情況から考えて、中国の都市化はまだ完全なものではなく、未成熟の都市化といえる。現在、都市化率を継続的に引き上げる一方で、都市化の質の向上も必要であり、農業から移転した人口が都市で「市民」になるのを秩序よく推進し、集約的でスマート、グリーンで低炭素の新型都市化路線を歩むと同時に、都市と農村の発展の推進では建設計画、インフラ、公共サービスなどの一体化も必要になる。こうしたことはすべて、中国の経済発展に潜む巨大な潜在力だといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月15日