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専門家:中国経済の効率化のカギは「人間性」向上にあり (2)

 全体観からすると経済効率のためには3つの原因がある

 ひとつは、資源の配分効率だ。これは計画経済方式によって資源や市場メカニズムに応じた資源を配分するという問題だ。改革開放までは、中国は完全に計画経済方式で資源を配分していた。これは指導者の意思により資源が配分されていたことを示している。効率や利益を問わず、生産力は十分に生かすことができなかった。改革開放後の中国は、市場経済体制を構築し、原則に応じた資源の配分で生産力の向上、経済発展を促進してきた。改革開放から、中国は資源の配置方法の市場化改革を重視してきた。

 二点目は生産性だ。経済学の理論仮説によれば、投資と生産は正比例の関係がある。投資する経済要素が多いほど、生産されるものも増えて当然だ。瓜を植えれば瓜がなり、豆を蒔けば豆がなる。投資すれば収穫が得られる。まさにこのような角度から見れば理論的仮設に少なからず支配されながら、ここ数年中国は高投資の道を走ってきたことがわかる。急速に成長したければ、まっさきに思い浮かぶには、資金、土地、資源、プロジェクトの投入だ。一部の都市のスローガンはまさに「大投入、大発展」(大きく投資して大きく発展)だ。

 だが、我々はすでに市場経済体制を実行して、大量の資源を投入してきたが、大量に投資しても効率が得られていない今日の現実が存在している。なぜなのだろう。その理由は第三の効率を無視してきたことにある。それは人間性による効率だ。

 市場で資源を配分し、一定の投資を行うことを前提として、人間性による効率は最も重要な効率だ。人間性はモチベーション、信用、イノベーション、品質、コスト、効率、未来までも決定する鍵だ。人間性が欠如していると、投資をいくら増やしても、結果的には浪費に溺れ、賄賂が横行し、理由を作って不正所得を得たり、怠けたり、物事に集中できないことになる。それに、技術をいくら導入しても外来の技術に依存すれば、消化・吸収して創造するなどありえない。設備がより素晴らしい物になったとしても十分に運用できず、倍の投資でも効果は半分しか得られない。投資は人が支配し使用するもので、技術は人によって創造され、効果を発揮するもので、設備は人によって操作、運用されるものだ。人間がダメなら、すべてうまくいかない。人間が間違えば、全て間違うことになる。これは疑問の余地がない事実だ。

 まとめれば、今、中国は市場経済の発展が文明全体の進化過程であり、決して単純に資源の配分で調整したり、投資を増加したりする過程ではないことを認識すべきだ。この進化の過程において、もし人間の進化や発展がなければ、市場での資源配分や投資もその本来の役割を果たすことはできない。中国経済のアップグレード版の構築は、人間性の効率向上と切っても切れない関係にある。(編集EW)

 「人民網日本語版」2013年10月17日

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