水道水が日本基準に達する 蘇州
ネットユーザー「師房美食」さんは12日、「微博(ウェイボー・ミニブログ)」で、友人が蘇州の水道水を日本で検査依頼した結果、意外なことに、中国基準のみならず、日本の飲用水基準に達していることが分かった、と書き込んだ。彼はまた、浄水器による浄化に大差はなく、蘇州では必要がないため買って勿体なかった、とした。さらに、ウォーターサーバーの細菌は水道水より遙かに多く、この結論は医療機関の機器により判明したもので、原因はサーバーが不潔だからということではない、と明らかにした。現代快報が伝えた。
記者は14日、「師房美食」こと朱さん(男性)に取材した。友人が蘇州工業パークで水処理応用関連の仕事をしており、およそ1週間前、会社の水道水の蛇口からボトル1本分の水を採取、日本に持ち込み検査を依頼したところ、結果は中国国家基準、日本の水道水基準ともに合格だった。
朱さんは日本語の検査報告書2枚を差し出した。ボトルの水について、各項目の指標の詳細な検査結果が記されていた。「軟水器」項目が不合格のほかは、全項目が「合格」だった。水道水サンプルに問題があったということではなく、浄水器の水質軟化機能が働いた後、水道水が二次汚染され、当該項目が基準を超えた、と朱さんは説明した。
「日本は全国が直接飲むことができる基準。検査も非常に厳しい」。朱さんは、検査結果は日本の権威ある検査機関を通じたもので、日本の基準に基づき検査された。蘇州工業パークの水道水の水質がこれほど優れていたとは思ってもいなかった、と語った。
■太湖から106項目の検査で飲用可能に
蘇州工業パーク行政区域内の水道水の供給は、「蘇州工業パーク清源華衍水務有限公司」が担っている。水源地の取水口は太湖のほとり、浦荘にあり、原水水質は国家水質基準に適合している。
同公司担当者によると、太湖の水はパーク内建造物に流れ込むまでの間、規程されたフローを経る必要がある。太湖の原水は2本の導水管により取水ポンプ場へ流れ込み、加圧されて浄水場に入る。浄水場内では凝集、沈殿、濾過、消毒、検査された後、配水ポンプ室で加圧されパークの送水管網を通り、各建造物に届く。
取材に対し担当者は、現在の蘇州の水道水基準は2006年に公布、昨年には国家基準として強制執行が始まった。計106の水質検査項目があり、うち42の常規項目は毎月1回、64の非常規項目は半年に1回検査され、浄水場から送られる水の水質は毎回、直接飲用可能な基準に達している。また水道水の水質は毎日、オンラインで公開されており、利用者の便宜を図っている、と語った。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年10月16日