余命半年のがん患者、免疫細胞BAK療法で14年間生存 日本 (2)
医者から余命宣告を受けた末期がん患者の平均延命期間は45カ月。2003年から6年間、研究グループは末期がんの第4期と手術不能の第3期の患者ら282人に対し、BAK療法による治療および追跡調査を実施した。そのうち延命期間が最も長かったのは食道がんの患者8人で、平均62.4カ月。最も短かったのはすい臓がんの患者9人で、平均19.8カ月。ちなみにこれら患者の大半は、余命わずか3-6カ月と告知されていた人だった。
研究では、術後にがん細胞が転移していない中期がん(第2期)の患者28人について、その全員に効果が認められた。1996年11月から28人の中期がん患者が相次いでBAK療法を受け、2012年1月現在で再発者はゼロ。平均生存年数は7年を超えて95.7カ月に達した。一般的に、7年以内に再発しなければ、完治したとみなされる。
もちろん、免疫細胞BAK療法にも限界はある。化学療法により免疫力が極度に低下している免疫抑制末期がん患者への効果はあまり見込めない。
20年余りの研究を経て、海老名教授率いる研究グループは免疫細胞BAK療法の成果を、世界的に権威のある医学雑誌に次々と発表している。