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寧夏の北方民族大学の文化祭を終えて

寧夏の北方民族大学の文化祭を終えて
音楽劇を披露した学生と指導した協力隊員

 文化祭の話を楽しそうに振り返る学生の笑顔を見て、達成感が込み上げてきました。 一日目はスピーチコンテスト、二日目はアフレコ大会、華道の公演、学生の出し物という内容で、 6月4・5日「2011年北方民族大学中日文化友好交流祭」が開催されました。
 大使館、交際交流基金、JICAから協力をいただき、たくさんのお客様が北京から来てくださいました。教師、学生ともに、文化祭内で感謝を表したいと考え、「見に来てくれる人に楽しんでもらえるように」準備を心がけてきました。コンテストの 間の出し物で、中国の民族文化と日本のイメージの出し物を準備したこと、またスピーチする学生の後ろに中国語訳を表示したことなどは、「見る人」の視点から考えたアイディアでした。
 こんなにたくさんの日本人に会ったのは初めてだと、学生は当日興奮しているようでした。大使館、JICAからいただいたパンフレットが飛ぶようになくなっていくところは、「日本」「JICA」への興味を直接この目で見られたような気がしました。                 
 文化交流祭は、学生の日本語学習に対する意欲を高めることが一番の目的だったのですが、スピーチコンテストに出場できる学生は多くはありません。しかし、スピーチコンテストとアフレコ大会の両方を行うことで、人前で日本語を発表する学生の人数を増やすことができ、その結果多くの学生が日本語に触れるいい機会になったことと思います。
 堀之内秀久公使の講演は、身近な体験からのお話であり、親近感を感じたようでした。サイン会は本の数が少なく、クレームが来たほどです。また華道の公演では、歴史から現代の華道の傾向のお話の後、学生が実際体験する時間もあり、体験した学生は、私でもできるんだと、舞台裏で満足そうでした。
 忘れてはならないことは、昨年の寧夏大学で行われた交流祭での経験と寧夏大学の協力です。これがなければ、開催までの道のりは険しいものだったに違いありません。また、学生の力も欠かせないものでした。出し物のために、完成度の高いものに近づけようと毎日練習する人もいれば、当日必要な準備を黙々とした学生もいました。司会や受付など表に出る学生はもちろん、学生を指示するなどずっと裏で支えてくれた学生も多くいました。
 反省会では、学生の口から準備不足という反省も出てきましたが、それは来年の文化祭に活かすための改善点です。客観的な視点を持ち、協力して文化祭を成功させた学生の成長と自信、そして思い出としてだけでなく、日本語という視点を超え、イベントの開催という経験がいつか学生の将来に役に立つことを願うばかりです。学生の様々な能力が発揮された文化祭だったと、今改めて感じています。
 21年度1次隊 河内美和
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華道を体験する学生
民族衣装を着てのダンスや歌の出し物
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