金銭が「愛情を決定づける資格」を得る日は永遠に来ない

人民網日本語版 2019年05月23日16:05

現在、どんなタイプの記念日が一番多いかという質問に対して、「恋人にまつわる記念日」と答える人がほとんどだろう。いつの頃からか、「恋人にまつわる記念日」に対するコンセプトがだんだんと拡大し、その種類もどんどんと増えてきている。2月14日は、欧米の伝統的なバレンタインデーであり、旧暦7月7日は中国版バレンタインデーの「七夕」、3月14日は日本からやって来た「ホワイトデー」。そしてつい先日5月20日は「520」で、「あなたを愛している」に由来する「発音が似ているバレンタインデー」だった。中国青年報が伝えた。

毎年、「520」が近づくと、微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ(朋友圏)」は、若者たちにとって様々な「仲睦ましさをアピール」する場と化す。そしてそんな中で最も流行しているのは紛れもなく520元(約8270円)のお金を贈る「520紅包」に他ならなかった。この時期、恋愛中の若者たちは、自分が「520紅包」を送ったことを自慢したり、自分が受け取ったことを誇らしげに投稿するのだった。

本来、恋人同士でちょっとした「紅包」を贈り合うことは楽しみを感じるためで、愛情を深め合うためのちょっとしたきっかけでもあると言える。しかし、毎年「5.20」前後になると、一部の若者のカップルは「520紅包」をめぐって口論となるばかりか、それが高じて別れてしまうカップルすらいるというのは、思わず閉口してしまう。ここからちょっとした「紅包」が愛を深める接着剤から、愛を壊す促進剤に変わってしまったことが見てとれる。若者はどんな日であれ、恋人同士の記念日として過ごすことができるだけでなく、その記念日を「別れの記念日」や「縁切り記念日」にもしてしまうことができる点は、感慨深いとしかいえない。

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