朝鮮の最高指導者・金正恩氏は27、28両日にベトナムの首都ハノイで米国のトランプ大統領と第2回朝米首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化や朝米関係の改善をさらに進める方法について協議する。北京青年報が伝えた。
各専門家はハノイ会談に「より具体的な合意」を期待する点で一致しているが、会談の成果及び非核化に向けた対話は依然多くの不確定要因や試練を抱えるとも見ている。
■朝鮮半島非核化の具体的措置を定める
昨年6月にシンガポールで行われた第1回朝米首脳会談は前向きな成果を収めた。双方は共同声明に署名し、朝米関係、朝鮮半島の平和メカニズム、朝鮮半島の非核化の問題について合意した。その後、朝米の非核化交渉は半年間停滞し、双方は各々の主張をし、非難を応酬しさえした。非核化の概念、方式、段取りにおいて朝米間には深刻な溝があると専門家は指摘する。シンガポール会談は「ブレイクスルー」を実現したが、明確な具体的措置は打ち出さなかったと専門家らは見ている。朝鮮半島の非核化、朝鮮半島の平和メカニズム、朝米関係の改善について具体的措置を定めることが、第2回朝米首脳会談にとって最大の課題となる。
中共中央党校の張琏瑰教授は「最近、朝米間の溝に縮小の兆しがはっきりと見られる。例えば米高官は発言で非核化について『不可逆的』との表現を弱め、『最終的で完全な検証を経た』非核化へと変えている。ハノイ会談は非核化の問題について『実行可能性と指標性のある具体的取り決め』、さらにはおおよその『タイムテーブルとロードマップ』をまとめる可能性がある」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年2月26日