毎月の給料をその月にすべて使い果たす「月光族」に貧乏暇なしの若者たちは、今は「富豪」ならぬ「負豪」となり、雪だるま式に増えていく借金にますます頭を悩ませている。
多くの人の予想に反し、一線・二線都市には自分の借金問題で困難に陥っている若いホワイトカラーも一部存在する。
オンライン求人サイト「智聯招聘」が発表した「2018年ホワイトカラー満足度指数調査研究報告」によると、2割以上のホワイトカラーが、「2018年に生計が赤字になった」と答えている。収入・貯蓄を総括した際に、「負債超過」と答えた人は21.89%に上り、典型的な「貧乏暇なし族」の状態だった。預金残高について、「1万―3万元(1元は約16.3円)」と答えたホワイトカラーは20.15%を占め、「5万元以上」は17.67%だった。
報告によると、所得レベルが預金残高の額に直接影響を及ぼしている以外に、毎月の給料をその月にすべて使い果たす「月光消費」、さらには「前借り消費」を選択する若者がますます増えていることも、預金残高を左右する大きな要因となっている。
地方から北京に出てきた若者である「北漂」の張睿琳さん(24歳女性)は、「自分もこの報告で取り上げられている『貧乏暇なし族』のうちの一人」と自嘲気味に話す。2016年に4年制大学を卒業後、北京で月給約8千元の仕事に就いた張さんだが、毎月家賃に約3千元かかるほか、通勤・通信・衣食住・交通といった固定費を計上すると、この所得でギリギリの生活といえる。洋服やハイテク製品、化粧品など固定費以外の出費があった時には、クレジットカードやアリババ傘下の消費者金融製品「花唄」などに頼るしかない。
張さんは、最初、これらの消費者金融プラットフォームが自分の債務危機を助けてくれると思っていたが、しばらくすると、自分の消費もますます派手になってきた。同年齢の人とのおしゃべりで、多くの人が「花唄族」であることを知った。さらには、「これまで私は『月光族』だったが、いまでは『月欠族(毎月の支出が収入を上回る人)』に変わり果てた」と自嘲気味に話す。
金融サービス検索プラットフォーム「融360」の調査データによると、大学生の53%は、「借金するのは、購入ニーズがあるからで、主に購入するのは、化粧品・衣類・電子製品など自分の支払能力を上回る物品で、前借り消費を行っている」と答えている。多くの若者は、「花唄」や「百度有銭花」、「360白条」、「微粒貸」、「分期楽」などさまざまなプラットフォームで借金し、消費に用立てている。これらの貸借プラットフォームを利用することで、ユーザーは商品代金を前借りすることができ、「消費してから後払い」という購入スタイルを享受できる。
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