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「塵も積もれば山となる」損傷紙幣修復技術者の孫霞さん

人民網日本語版 2019年03月08日16:55
「塵も積もれば山となる」損傷紙幣修復技術者の孫霞さん
損傷紙幣の修復作業をおこなう孫霞さん(3月4日撮影・李紫恒)。

孫霞さん(45)は、青島公共交通集団検査大隊料金集計センターの「女性部隊」のメンバーであり、部隊で唯一の、「損傷紙幣修復技術者」でもある。同センターで働く68人の女性は、青島市街地中心部の公共交通システム(路線バス)のバス乗車料金を数え、整理し、修復する業務に携わっている。取り扱う現金の額は1日あたり20万元(1元は約16.6円)を上回り、その多くが5角(0.5元)や1元の小銭で、祝休日にはその数が倍増する。新華網が伝えた。

損傷紙幣修復を専門とする女性技術者・孫さんは、毎日、集められたバス料金を数えるだけでなく、偽通貨を識別し、損傷紙幣を修復する。修復されきちんと整えられた破損紙幣は、一定額に達すると上納する。これは、修復技術者の繊細さと根気強さが試される仕事だ。5角札を修復する孫さんの様子を観察していると、約15分間かけて、山のように積み上げられた破損紙幣の中から、破れた紙幣の残り半分を探しだしていた。彼女の師匠は、「たとえ1角や2角という少額紙幣でも、組織の収入として、塵も積もれば山となる。ほんの小額でも侮ってはならない」と彼女に教えてくれたという。

孫さんは、この分野では一目置かれている高級専門技術者だ。名人である彼女の手で修復された紙幣は累計120万枚、額面金額は30万元をそれぞれ上回る。こうした積み重ねは、まさに、国家のために「一粒残さず倉庫に納める」の実践の証といえよう。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年3月8日

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