中国の女性大卒者、所得が高い専攻はソフトウェア・客室乗務員など

人民網日本語版 2019年03月12日11:09

中国の第三者調査機関・麦可思(マイコス)研究院がこのほど発表した報告によると、2017年度の中国の大学卒業生のうち、女性の就職率が9割を超えていた。デジタルメディアアート、ソフトウェア工学、就学前教育、バイオテクノロジー・応用などを専攻する卒業生の就職率が高かった。所得の面を見ると、ソフトウェア工学、フランス語、客室乗務員、国際金融などの専攻の卒業生の所得が高くなっている。中国新聞網が伝えた。

報告は「中国教育統計年鑑(2017)」の統計を引用し、中国全土の学部の学生数は約2753万人で、うち女性が約1446万人と、全体の52.54%を占めている。中国全土の専科(短大に相当)の学生の数は約1104万人で、うち女性が約560万人と、全体の50.76%を占めた。高等教育を受ける女性は、全体の半分以上を占めるようになっていることが分かる。

麦可思の調査統計によると、17年度に学部を卒業した女性の就職率は91.2%だった。高等職業学校・高等専門学校を卒業した女性の就職率は92.3%だった。

学部を卒業した女性の就職率が最も高かった学部の専攻は「デジタルメディアアート」(96.6%)、「ソフトウェア工学」(96.5%)、「予防医学」(96.1%)だった。高等職業学校・高等専門学校を卒業した女性の就職率が最も高かった専攻は「就学前教育」(96.2%)、「バイオテクノロジー・応用」(95.6%)、「モノのインターネットテクノロジー」(95.6%)だった。

麦可思の女性卒業生の所得関連の統計を見ると、17年度に学部を卒業した女性の卒業から半年後の月收は4473元(1元は約16.5円)、高等職業学校・高等専門学校を卒業した女性の卒業から半年後の月收は3529元だった。

学部を卒業した女性のうち、卒業から半年後の月收が最も高かった専攻は「ソフトウェア工学」(5537元)、「フランス語」(5534元)、「モノのインターネットテクノロジー」(5483元)だった。高等職業学校・高等専門学校を卒業した女性のうち、卒業から半年後の月收が最も高かった専攻は「客室乗務員」(5100元)、「ソフトウェア工学」(4450元)、「国際金融」(4166元)だった。

報告は、「コンピューター関連の専攻の多くが、所得が高い専攻に名を連ねている。それは、経済・社会の発展、伝統産業の改革・高度化により、コンピューター系専攻の卒業生に対する需要が高まり、その所得を押し上げているのかもしれない」と分析している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年3月12日

  

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