浙江省杭州市のとあるミステリアスな男性Yさん。彼は5年前から、ネット上で毎日、女性服を200-300着購入しており、その数は年間約10万着に達するという。ここ数年の間に、Yさんが触ったり、着たりしたことのある女性服は数え切れないほどで、まさに「女装マニア」と言えるかもしれない。
しかし華やかに着飾っているネット上の「女装マニア」と比べると、Yさんはとても「地味」。彼は普段から人目につかないところに隠れながら、毎日ネット通販でファストファッションブランドやネットで人気のショップ、デザイナーブランドなどの服をたくさん買い込み、毎日たくさんの服が次々と届くという多くの女性が羨むような生活をしている。実はYさんはオンライン消費体験員として働いているため、「服を買うこと」が彼の仕事なのだ。
会社の金で自分の購買欲を満たすことができるとは、なんといい仕事なのだろうと感じる人もいるかもしれないが、Yさんは「楽しそうに見えるかもしれないが、ネット通販で服を買うすべての過程を完全に把握していなければならない」と話す。毎日出社して、ファッションECモール「MoguStreet」のアプリを開くと、Yさんの仕事が始まる。画像を見て、注文し、商品を受け取り、試着するまでのすべての過程を詳しく記録する。どの店が商品の発送が早いか、どの店の服の形状や材質が良いかなどの情報を、会社のシステムに書き込み、プラットフォーム上の女性ユーザーに推薦する。特に気に入った服があった場合は、自分で支払って購入し、妻や子供にプレゼントするのだという。
女性服の場合、そのデザインがバラエティーに富んでいる。そのため服が届くと、Yさんはまず採寸、比較を行い、時には自分で試着してみることもあるのだという。
時には品質の悪い服が届くこともあり、その場合、Yさんはそれを記録に残し、業者にフィードバックする。Yさんは、「業者のサービスが向上するようサポートするとともに、一人でも多くの女性が、オシャレで、長く着ることのできる服を買うことができるようサポートしたい」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月19日