現地時間3月13日、米国は航空機大手ボーイング製の737MAXの2機種の運航停止を発表した。同ニュースは中国のネットでも大きな話題となり、第13期全国人民代表大会(全人代)第2回会議の議論の的ともなった。15日午前、上海団のグループ審議で、全人代代表を務め、中国国産の大型旅客機C919のチーフエンジニアの呉光輝氏は、「C919は、最新の国際安全率の要求を満たしており、順に生産、試験飛行などのプロセスを終え、2021年の販売を目指している」とした。
呉氏は、「C919の研究開発、生産、試験飛行には全て最新の国際耐空基準が採用されている。基準という点からして、最も安全な旅客機の一つと言える」と説明した。
バードストライクパラメーターを例にすると、従来の航空機の製造基準は、4ポンド(1.8キロ)の鳥の衝突に耐えることができれば合格で、一部の耐空条例もそのように規定している。一方、中国の大型旅客機は、新しい耐空条例の最新の安全パラメータを採用し、局部的に8ポンドの鳥の衝突に耐えられる設計になっている。「上空でのより大きな鳥の衝突に耐えられるということは、安全性も高いということだ」と強調する。
呉氏によると、現在、C919は850機以上の受注を受けており、黒河や海拉爾(ハイラル)、三亜、北米五大湖などで試験飛行を行っている。21年までに中国民用航空耐空証明を取得し、第一陣機の引き渡しを目指す。呉氏によると、欧州でもC919の耐空証明の申請を行っており、3-4年以内の取得を目指している。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月19日