中車長客股フン公司(フンはにんべんに分)がイスラエル・テルアビブのレッドライン(ライトレール)プロジェクト向けに開発した初の列車が16日、長春市でラインオフした。中国の100%低床列車の先進国への輸出はこれが初となる。人民日報が伝えた。
このほどラインオフした100%低床列車はテルアビブの繁華街を貫く、全長23キロのレッドラインで使用される。正式な開通・運行は2021年を予定。流線型のデザインで、車体の色は白。列車には信号システムが設置されており、ATO全自動運転機能を持つ。車両にはさらに乗客カウンターが搭載されており、乗客がいつどこで上下車したかを自動的かつ連続的に記録し、制御センターにリアルタイムで伝送する。列車の運行にリアルタイムのビッグデータサポートを提供する。列車は炭素繊維、フェノール樹脂、アルミ複合板、ペーパーハニカムなどの多くの新型材料を使用。充電装置は炭化珪素電源デバイスを採用し、システムの効率を効果的に高め60%の軽量化を実現。列車けん引・制動システムは摂氏45度の高温環境でも長期的に稼働できる。
列車は100%低床で、乗り降りにプラットフォームが必要なく、一歩で乗ることができる。高齢者、子供、障害者の乗り降りに便利だ。列車には国際クラスの障害者補助設備(補聴器、バリアフリードア開閉ボタン、障害者用救助要請ボタンなど)があり、障害者の移動の利便性を高めている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年4月18日