全人代代表、中車株洲電力機車有限公司の周清和会長は3日、中国が完全に独自の知的財産権を持つ初の商用化3.0版リニア列車の開発が進められており、2020年初めのラインオフを予定していると述べた。この自動運転のリニア列車は設計上の時速が200キロで、全世界の同等速度のリニア交通システムの空白を埋めることになる。新華社が伝えた。
周氏によると、時速100キロの1.0版や時速160キロの2.0版と比べると、3.0版には技術面の新たな進展がある。接触型給電に取って代わり、非接触型給電を採用し、けん引モーターは当初の短固定子非同期モーターを長固定子同期モーターに変更。けん引インバーターも車体の底部から地上に移される。
3.0版の登坂能力は1.0版より40%強化されており、「ジェットコースター」のように100メートルのうちに4階建てのビルの高さを登り切ることができる。カーブの制限速度は15%以上向上している。加速性能が高く、平均加速度が50%以上向上している。定員がさらに増えており、50−200キロの都市間・市内鉄道交通に適している。
周氏によると、最新のリニアには「最強のブレーン」が搭載される。地上運行制御システムで操作し、自動走行を実現できる。列車・地上ワイヤレス通信、コンディションのオンラインモニタリング、ビッグデータ分析などの技術により、列車・レール・給電など各方面の故障をリアルタイムで診断し、自動運転の安全性と信頼性を保証することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年3月5日