アジア文明対話大会が今月開催される。アジア各国の文明が再び集まり、対話と交流を行い、理想を共にする人類文明の絵巻を描く。光明日報が伝えた。
■対話を提唱 アジア文明は時代の最前線へ
アジアは世界文明の重要な発祥地だ。黄河・長江流域からインダス川・ガンジス川流域まで、ユーフラテス川・チグリス川流域から東南アジアなどの地域まで、絢爛たる美しい多くの古代文明が互いに照り映え、相乗効果を挙げると共に、古代シルクロードなどを通じて欧州文明と通じ合い、手を携えて発展し、人類史の空を照らしてきた。
文明は多彩で、対等で、包摂的なものだ。世界には200余りの国と地域、2500余りの民族、そして様々な宗教がある。自然環境、歴史的条件、文化・伝統、価値・観念、制度設計など各面で違いがあり、様々な文明が育まれてきた。そして様々な文明が各自の社会の変化・発展・趨勢を先導して形成した合力が、現代世界の発展の勢いを築いた。
現代世界は過去百年間なかった大きな変動に直面している。その中の重要な趨勢の1つは、アジアが世界の構造において地位を高め続け、再び時代の最前線に押し出されたことだ。反グローバリズムや一国主義といった世界の混乱を前に、成長と分配、資本と労働、効率と公平の間の矛盾が突出するなど時代の難題を前に、アジア文明はこうした問題の解決に向けて新たな視点、新たな知恵、新たな案を提供してきた。
■協力・ウィンウィン 運命共同体の構築を後押し
アジア文明対話大会のロゴマークが4月25日に正式発表された。牡丹をイメージしたデザインを中心に、アジアの地理的位置の6つの区分を象徴する6枚の花弁状の図形を描き、赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍、紫の7色が入り交じり、融合している。その寓意は言うまでもない。きらびやかで美しく多彩なアジア文明が、交流と対話を通じてアジア運命共同体を構築するということだ。
世界の前進の歩みの中で前進し、世界の発展の潮流の中で発展する。より緊密なアジア運命共同体を構築するには、経済協力と政治的相互信頼の力が必要だが、それ以上に文明の相互参考によるエネルギーが必要だ。文明の交流と相互参考から、一歩進んで文明間の平等性・尊重性・包摂性を高め、さらには「アジア各国は大家族」という意識を喚起する。これはアジアの新たな未来を築く持続可能な力だ。
アジア文明対話大会は開幕式、分科会、アジア文化祝典行事、各地でのアジア文明ウィーク行事などを行う。6つの分科会は「アジア各国の国政運営経験交流」「文明の多様性の維持」「文化観光と人々の交流」「アジア文明を継承し発揚する青年の責任」「アジア文明の世界への影響力」「アジア文明の相互参考と人類運命共同体の構築」を議題とし、アジア文明発展の道、アジアの協力・ウィンウィンの大計を話し合う。また、「アジア文明巡遊」「文化展示・公演」「文明共同展」「グルメフェスティバル」などの行事を含むアジア文明ウィークもアジア文明の独特の風采と絢爛たる魅力を存分に示すものとなる。
5月の北京で、文明間の相互参考の新たなビジョンが盛んな活力を煥発する。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月7日