中国大陸部の海外帰国者の収入がアジアその他地区出身者上回る調査結果 (2)

人民網日本語版 2019年08月01日11:28

Lance執行総裁は、「改革開放によって、中国経済は世界に対して門戸を開き、海外帰国者に対する中国企業の需要を刺激した。中国の経済力が持続的に高まり、開放戦略がますます推進されるにつれて、海外帰国者に対する企業の需要はさらに高まるだろう。同時に、海外からの帰国者は今後も増え続けるだろう」との見方を示した。

とはいえ、帰国して就職することは、多くの海外帰国者にとって、「諦めと課題への挑戦」を意味することになる。例えば、収入面での妥協を余儀なくされる。ほとんどの大陸部企業は、海外帰国者に対する報酬を、ローカル採用組より高く設定する意思はあるが、国内の多くの給与水準は、米国をはじめとする欧米先進国の同レベルのポストに比べると、どうしても低いのが現状だ。

「報告」によると、大陸部に戻ってきた海外帰国者の33%は、「帰国して就職することで、給与が下がることはやむを得ない」としており、「海外と同じ給与レベルを望む」人は半分に届かなかった(47%)。つまり、海外帰国者のうち、帰国して昇給を望む人は20%にとどまった。一方、2013年の調査では、「昇給するという条件ならば、帰国して就職しても良い」と答えた海外帰国者は31%に上った。

製薬会社ルンドベック中国の人事/コミュニケーション/セールストレーニング担当ヴァイスプレジデントNina Qu氏は、「企業の立場でみると、職能が初歩レベルの海外帰国者は、より学習意欲が高く、研修の効果も出やすい。そして、大陸部市場では、初歩レベルのポストが非常に多いため、卒業したばかりのフレッシュな海外帰国者には、より多くの就職チャンスがもたらされる」との見方を示した。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年8月1日

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