職場で何もしていなくても疲れる?その真相に迫る

人民網日本語版 2019年06月11日14:46

職場で特に何もしていないのにとても疲れると感じ、退社後は話をする気にもなれず静かにスマホをいじるかゲームをする。そんな会社員も多いのではないだろうか。科技日報が伝えた。

同じく座っているだけなのに、一日中ゲームをすればリラックスできるのに対して、一日中仕事をすれば疲労困憊する。これはなぜだろうか。心理学の視点から見ていこう。

◆目に見えない感情労働

仕事中には人間関係を維持するため感情をコントロールしなければならず、多くのエネルギーが消耗する。米国の社会学者のホックシールドはこれを感情労働と呼んでいる。これは会社員が組織の感情ルールに基づき外在的な行動を調整し、仕事中に組織を満足させる感情を示すことを指している。つまり嫌な思いをしていたり怒っていたりしても、仕事の需要に合わせ個人的な感情をコントロールしなければならないということだ。笑う時は笑い、我慢する時は我慢する。そのためオフィスでの仕事は指や頭を動かすだけでなく、感情労働という目に見えない消耗も含まれる。

例えばある新規プロジェクトを推進しようとしているものの、他の同僚の利益を脅かす場合、非協力的で嫌がらせをしてくる彼らに憤り、挫折感を味わうだろう。その場合には感情を極力コントロールし、さらには衝突を処理するため頭を絞らなければならない。こうして一日がたてば、仕事をそれほどしていなくてもボロボロになるだろう。

そのため私たちはある物事に専念するとそれほど疲れないが、複雑な職場の人間関係と関わると心が疲れやすいと感じる。

頭脳労働は目に見えるが、感情労働は見落とされがちだ。だがこれも仕事に不可欠な部分であり、精神を極度に消耗しやすい。上司から叱られ、同僚と競い、取引先から文句をつけられるなど、これらの人間関係の緊張は刺激の元になり、ストレスを生む。仕事への影響を避けるため、この個人的な感情を抑えるしかない。しかしそうするほど体が不快になり、疲れやすくなる。

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