韓国のアナリストによると、日本の輸出規制が韓国の下半期の経済成長にマイナスの影響を与えるのは不可避であり、特に基幹産業である半導体産業の不確定性が増している。韓国側は国産部品・材料産業の競争力を高め、対日依存を減らし、輸入ルートの多元化を実現すべく全力を尽くしているが、国際分業が高度に発展した今日において、これは容易なことではない。
■各方面に影響か
日本側の貿易規制措置強化に伴い、元々悪化していた日韓摩擦はさらに深刻化した。韓国・聯合ニュースは、韓日関係は立て直し不能な状態にまで陥っており、1965年の国交正常化以降最も冷え込んでいると指摘する。中国社会科学院アジア太平洋・グローバル戦略研究院の王俊生研究員は、日本側のこの行動は韓国国内の反日感情をさらにかき立て、歴史や領土をめぐる両国間の摩擦も解消が一層困難になるだろうと指摘する。
日本側の貿易規制に対して、韓国側は外交的解決を図る以外に、報復の脅しをかけてもいる。康京和外相は1日に河野太郎外相と会談した後、日本が「ホワイト国」から韓国を除外した場合、韓国は「韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を見直すと表明した。