「一帯一路」イニシアティブは国際協力の強化とグローバル・ガバナンスの整備に尽力する中国の実際的行動であり、自発的に開放し、開放を拡大する中国の実務的行動だ。
第2に、沿線諸国に協力のチャンスをもたらしているからだ。汽笛が鳴り響く中、ワイン、母子用品、衛生用品、機械油、自動車部品などスペイン製品を積んだ、マドリード―義烏間を結ぶ国際定期貨物列車「義新欧」が中国・義烏へ向けて発車した。この列車は数日前に義烏から日用品、衣料品、スーツケース・カバン、金属製品、家電など「メイド・イン・チャイナ」を運んできたばかりだ。これはマドリードのコンテナ貨物輸送駅で定期的に見られる光景だ。「義新欧」は8月上旬までに10路線が開通し、35か国を結び、累計往復780便余りが運行し、貨物6.3万TEUを輸送した。すでに今年初めには往路毎週3~4便、復路毎週1~2便の常態化運行を実現していた。
「一帯一路」共同建設は参加国各国の戦略の連携、優位性による相互補完、発展の潜在力の発揮、経済の大融合、発展の大連動、成果の大共有を実現しつつある。
第3に、各国の人々に恩恵をもたらしているからだ。「開放、協力、ウィンウィン」は「一帯一路」イニシアティブの中核理念だ。この点について最も発言権があるのは、共同建設プロジェクトに自ら参加している企業と大衆だ。中国長江三峡集団公司とEDPの協力ストーリーは興味深いものだ。EDPはポルトガル最大の企業だが、欧州債務危機の影響で、かつては経営難を抱えていた。2011年に三峡集団がEDPの株式を購入し、筆頭株主となった。