ここしばらくの間、米側の一部の人々は中米経済貿易摩擦の中国経済への影響を度々誇張している。だが事実は、中国経済には様々な不確定性に対処するに十分な強靱性があり、中国発展の歩みを経済貿易摩擦によって阻むことはできないことを繰り返し証明している。逆境の中においても「穏中有進」(安定の中で成長)する中国経済は、リスクと試練に対処する中国の能力と底力を、よりはっきりと世界に示している。(人民日報「鐘声」国際論評)
中国の底力は「安定」における十分な強靱性にあり
複雑で厳しい外部環境に直面してもなお、中国の国内総生産(GDP)は今年上半期に前年同期比6.3%増を実現し、「中高速成長」を引き続き維持し、世界経済の成長率が鈍る中、そのレベルを保持した。「中国経済を観察する際には、成長率と『中国経済の巨大な規模及び影響力』を結びつけて分析する必要がある」と経済学者等は次々に指摘する。14億人近い市場、9億人の労働力、4億人余りの中所得層、1億7000万人の高等教育を受けた、また専門スキルを備えた人材資源が、中国経済に強靱な内生的原動力、モデル転換と高度化の大きな可能性、経済貿易摩擦のもたらす衝撃を解消する条件と能力をもたらしている。
中国の底力は「成長」の質の高さにあり
「EC取引、金融科学技術から人工知能(AI)や生命科学分野のブレイクスルーまで、中国本土のイノベーションの兆しは随処に見られる」とする米イェール大学シニアフェローのスティーブン・ローチ氏は中国経済のモデル転換の進展を「尋常でない」という言葉で形容している。供給側構造改革の着実な推進、新旧原動力の転換加速によって、中国経済の活力が効果的に発揮されている。統計では、2018年に「中国経済発展新原動力指数」は前年比28.7%上昇し、イノベーション主導指数は21.8%上昇し、ハイテク製造業生産額(付加価値ベース)は11.7%増加し、工業のハイエンド化が著しく加速した。産業の強靱性の増強、産業チェーンのレベルの引き上げにおいて、中国には巨大な潜在力がある。スペインの中国専門家フリオ・リオス氏が指摘するように「中国経済の受けるプレッシャーは構造転換などの分野で推進力に変わっている。内需とイノベーションの要素が特に突出している」のだ。