野生のタイワンカモシカ、キョン、ハッカン、ツキノワグマなど、武夷山国家公園の核心エリアに設置された赤外線カメラは、多くの国家級野生保護動物がさまざまな時間帯に活動している貴重な姿を捉えている。人民網が伝えた。
12日、「森林に注目し、武夷を探る-武夷山国家公園生態科学調査活動」がスタートし、9つの科学研究機関と武威山国家公園の研究者・専門家・保護員らが科学調査チームを組織し、同国家公園の原始林エリアに入った。科学調査チームは、核心エリア内にある原始林の生長状態や野生動植物の資源分布状態を研究するため、フィールドワーク、標本採集、赤外線カメラ設置などを行った。研究チームは今回、武夷山国家公園核心エリアに、以前設置したものに加え、9台の赤外線カメラを増設した。これにより、より広い範囲での稀少動物の記録が可能となった。国家公園に設置されたカメラは、これで計43台となった。
武夷山国家公園は、全国に10ヶ所ある国家公園体制試行エリアの一つであり、人為的に破壊されていない自然のままの森林210.7平方キロメートルを擁している。試行エリア内には、高等植物2799種、藻類239種、菌類503種、地衣類100種および野生の脊椎動物558種、昆虫6849種の生息が確認されている。このうち昆虫の標準標本が1163種、植物モデル種が91種、中国固有の野生脊椎動物が74種生息していることから、国内外の生物学者からは、「蛇の王国」、「昆虫の世界」、「鳥の天国」、「生物標準標本の世界的産地」、「アジアにおける両生爬虫類の研究の鍵」などと讃えられている。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年12月17日