北京交通大学北京総合交通発展研究院が取りまとめた北京交通青書「2019年北京交通発展総合報告」がこのほど発表された。青書によると、2017年と2018年の2年連続で、北京地下鉄の利用者数が路線バスの利用者数を上回ったことが明らかになった。北京日報が伝えた。
報告によると、2017年、北京市中心部の1日当たりの外出者数(歩行者を除く)は延べ2765万人で、前年比やや増加した。同年、北京市中心部におけるエコ外出の割合は61.7%で、うち地下鉄が22%、路線バスが22.7%、自転車が17%だった。一方、乗用車(タクシーを含む)による外出の割合は38.3%。同年、北京市バスの利用者数は、前年比8.9%減の延べ33億6 千万人で、1日当たりの利用者数は延べ1241万1千人、1日当たりの最大利用者数は延べ1327万4600人だった。
専門家は、「2017年、地下鉄の利用者数が初めて路線バスの利用者数を上回った。これは、北京が正真正銘、『地下鉄時代』を迎えたことを裏づけている」と指摘。2018年、北京全市の地下鉄利用者数は延べ38億9千万人で、路線バス利用者数は延べ31億9千万人だった。北京交通大学経済管理学院の欧国立教授は、「地下鉄は、より便利で快適であり、さらに時間通りに運行されているため、市民が外出時に地下鉄を利用するすう勢は必然の成り行きといえる。今後、このような傾向はさらに高まることになる」と分析している。
統計データによると、2017年、全ての道路ネットワークのピーク時平均交通指数は5.6で、春節(旧正月)連休の影響により2月の交通指数は年間で最も低く、一方、学校の新学期開始や国慶節(建国記念日)・中秋節連休の影響で9月の交通指数が最高だった。また、夕方の混雑度は朝より高かった。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年12月16日