広東省で退院した新型肺炎患者13人が「再び陽性」 感染力あり

人民網日本語版 2020年02月28日10:30

広東省人民政府新聞弁公室は今月25日午後に記者会見を開き、同省の新型コロナウイルス感染に関する状況を報告した。広州日報が報じた。

広東省の新型コロナウイルス感染患者で、治癒し退院した人のうち13人から、再びウイルスの陽性反応が出たことに関し、「PCR検査で再び『陽性』となったということは、再感染したということか?」、「依然として感染力があるのか?」という質問に対して、広東省疾病予防管理センターの宋鉄副センター長は、「退院後、再び陽性反応が出るというのは、重要な科学的問題だ。当センターも常にモニタリングを続けている。最近、『新型コロナウイルスに感染し退院した患者の追跡観察を強化することに関する通知』を発表した。退院した全ての患者に対するサンプルモニタリングを今すぐ開始しなければならない」と答えた。

宋副センター長は、「陽性となった患者は、必ず感染源となることは分かっている。そのため、厳格な医学的観察を行い、病状が再発していないかを見なければならない。肺炎というのはしつこい病気であることは分かっており、回復するのに2‐3ヶ月かかるケースもある。その過程は結核に似ており、活動性結核になる場合もあれば、治癒することもあり、新型コロナウイルスの感染においても同様の状況が生じていると考えている」と説明した。

そして、「当センターは、原因を調べるための科学的研究を展開しているが、まだ系統的な科学的結論は出ていない。ただ、現状からして、ほとんどの患者は肺の炎症が治まりつつある過程であり、臨床的に完全に治癒したとは言えない。そのため、間歇的にデトックスの現象が存在する可能性があると判断している」とした。

また退院した後に再び陽性となった患者13人について、医学的観察を続けており、現時点では、二次的な濃厚接触者はいないという。

宋副センター長は「政府の診療案には、再び陽性となる患者や退院の基準に関して明確な規定があり、退院後も14日間の医学的観察を続けるよう指示されている。当センターはモニタリングを展開し、退院した患者から抗体が検出され、PCR検査が陰性だった場合、安心して社会に戻ることができる。この指示は、基層レベルで既に実行されている。社会の人々をしっかりと守っているので、安心してほしい」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年2月28日

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