ある新型コロナウイルス肺炎患者の臨時医療施設での1日

人民網日本語版 2020年02月21日16:34

ガッツポーズをする「西アニキ」(画像は同男性が提供)。

「西アニキ」のニックネームで呼ばれているある男性が今月1日、新型コロナウイルス感染の検査で「陽性」と診断され、武漢市江夏区第一人民病院に入院した。その後、症状が軽くなり、14日には、大花山方艙医院(臨時医療施設)に転院した。同医院は5つのエリアに分かれており、この男性が入院しているエリアには患者92人が入院していて、天津医療チームが治療に当たっている。人民網が報じた。

ここではそんな「西アニキ」の病院での一日を動画で記録している。

【6:20】医療従事者が患者たちの体温と血液酸素を測定。測るのは早朝と午前、午後、夜の4回。

【7:30】医療従事者と患者が一緒に太極拳をして体を動かしたり、呼吸体操をしたりする。このように1日に2‐3回は体を動かす。

【8:00】医師の回診の時間。医師は患者たちの状況を聞き、それを記録する。回診は朝の8時と午後2時半の1日2回。高齢者や高血圧の患者は血圧も測定。

【8:20】患者が列に並んで、朝食を受け取る。

【9:00】医療従事者が中医薬の配布開始。毎日朝食と夕食後に配布。「治療の方法はケースバイケース。方艙医院では、ほとんどの患者に中医薬を使った治療が採用されている。患者の状態や治療の段階によって、使われる薬も違う。朝食と夕食後に僕が受け取るのは『2番』の中医薬だ」。

【10:00】食事が終わり、少し休憩した後、医療従事者と一緒にまた運動をする。

【10:20】2回目の検査。

【11:30】昼食の配布。昼食と夕食の料理は4品で、肉料理2品、野菜料理2品、または肉料理3品、野菜料理1品の組み合わせ。

【14:30】回診の時間。

【17:50】夕食の配布。

【18:50】夕食後、また体を動かして、その後はテレビを見たり、音楽を聞いたり、おしゃべりをしたりして過ごす。

【21:00】一日最後の検査。

【22:30】消灯・就寝時間。

「退院したら散髪して彼女を作りたい」

西アニキは、「すごくいい感じで、どんどん良くなっている。病院の中はとても暖かい。でも、病院は患者にダウンコートも用意してくれた。よく寝られるし、食事もおいしい。江夏区第一人民病院に入院していた時と比べると、ここのほうが不安も減った」と話す。

給水器の横には電子レンジやテレビ、充電宝(シュア・モバイルバッテリー)が置かれている。そして、最近、図書コーナーが設置されたといい、彼も「暇と言えば暇なので、本を読んで『充電』している」とお気に入りの様子。

大花山方艙医院の図書コーナー(画像は「西アニキ」提供)。

「退院したら一番何をしたいか?」の質問に、西アニキは「まず散髪に行って、それから、彼女を作りたい」と話した。マスクをしていたので見えなかったが、彼が笑顔を浮かべていたのは間違いない。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年2月21日

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