サラリーマン73.4%がすでに業務再開、そのうち74.9%が在宅勤務

人民網日本語版 2020年02月26日15:54

新型コロナウイルス感染による肺炎の予防・抑制が進められている中国では今、多くの人が一つの場所に集まることを減らし、交差感染リスクを防ぐため、在宅勤務に切り替えている企業も少なくない。中国青年報社社会調査センターがこのほど、問巻網(wenjuan.com)を通して、サラリーマン1926人を対象に実施した調査では、会社で仕事をするのと比べた時の効率について、回答者の38.2%が「在宅勤務のほうが效率が悪い」と答えたのに対して、16.9%が「在宅勤務のほうが效率が良い」と答えた。また、23.7%が「どちらもほとんど変わらない」と答えた。また、66.4%が「在宅勤務をするためには、機能が整ったプラットフォームやソフトが必要」との見方を示した。中国青年報が報じた。

北京のある民間企業で技術コンサルトの仕事をしている王維寛さんによると、新型コロナウイルスの感染状況が収束するまで、在宅勤務が許可されているといい、「2月10日に業務を再開してから、会社に一度行ったが、同僚は一人も出社していなかった。オフィスビルの中でも、ほとんど人を見かけなかった。自分の会社は従業員が十数人の小さな民間企業で、普段から管理スタイルはとても柔軟性がある。そのため、在宅勤務に切り替わっても、仕事への影響はほとんどない」と話す。

上海のある外資系企業で販売管理の仕事をしている王旭冉さん(仮名)は、在宅勤務なら、交差感染のリスクを避けることができるだけでなく、「特に、普段朝と夕方の通勤ラッシュ時に通勤している人にとって、在宅勤務はとても幸せ。女性なら化粧をしたり、コーディネートを考えたりしなくていい」と大歓迎。ただ、「最近は在宅勤務なので、朝起きるのがおそくなり、家事や料理、ペットの世話などもしなければならないので、午後になってようやく仕事に集中できるようになることもしばしば」とペースが乱れていることを語った。

調査では、会社で仕事をするのと比べた時の効率について、回答者の38.2%が「在宅勤務のほうが效率が悪い」と答えたのに対して、16.9%が「在宅勤務のほうが效率が良い」と答えた。23.7%が「どちらもほとんど変わらない」と答えた。また、21.2%が「何とも言えない」とした。

広州のあるモバイルインターネットマーケティング会社に勤務している呉浩さんは取材に対して、「在宅勤務の效率を良くできるかは、節約できた時間をうまく仕事に使えるかにかかっている。会社のプロジェクトの実施が次々と延期になっているため、最近はビデオ会議が終わると、仕事も終わりという感じだ。そのため、残った時間に、仕事の段取りを考えておいたり、資料を調べておいたりしている。自宅は快適で、自由な環境であるため、クリエイティブ系の仕事に向いている」と語った。

在宅勤務をするためには、どんなサポートや準備が必要だろうか?調査では、回答者の66.4%が「機能が整ったプラットフォームやソフトが必要」、64.0%が「一人ひとりがきちんと自らを律し、期日通りに自分に与えられた仕事を終わらせなければならない」、61.7%が「安全で効率の良い情報伝達ルートが必要」と答えた。

また、在宅勤務について、回答者の54.1%が「一人ひとりが規則正しい生活をし、仕事の時間と休憩の時間のバランスをうまく取らなければならない」、51.8%が「雇用先が関連の管理スタイルを制定しなければならない」と答えた。

前出の王さんは、「営業をしている友人は、『在宅勤務期間中、午前と午後、仕事の状況をボイスメッセージで会社に報告しなければならない。だけど、本当はできることなんてほとんどない』とぼやいていた。一方、プログラマーの友人は、『最近、夜遅くまで仕事をしなければならない時がある』と言っていた。新型コロナウイルスの感染状況が収束するまで在宅勤務に切り替えている場合、雇用先は管理方法を変え、従業員に忙しく働いているようなふりをさせたり、逆に過労になったりしないようにしなければならないと思う」との見方を示した。

また、呉さんは、「ついダラダラしてしまう人は、仕事の計画表を作り、毎日決まった時間に仕事をするほか、家の中でも休憩する場所と仕事をする場所を分け、効率よく在宅勤務をしなければならないと思う」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年2月26日

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