北京市はこのほど、海外および香港・澳門(マカオ)・台湾地区から首都空港に入国・入境した旅客全員の受付・移動手配場所として、中国国際展覧中心新館(新国展)の運用をスタートした。同施設では、空港で検疫を受けた後、発熱や咳などの症状がなかった低リスクの旅客を一時的に受け入れ、隔離や移動などの手続きを進める場所として用いられる。新華網が伝えた。
中国大陸部以外から北京に到着した旅客は、最終目的地によって北京とその他の省(自治区・直轄市)に分けられる。具体的には、北京の場合は16区がそれぞれ臨時集散スポットを設け、それ以外の各省市もそれぞれ臨時集散スポットを設けている。北京を最終目的地とする旅客は、北京市内の「集中観察所」で14日間の隔離観察を受ける。北京以外の省市を最終目的地とする旅客は、各都市が定めた方法に基づき移動の手配を行う。
入境者は、空港の税関通過前に、健康申告と体温測定を行い、受付所である新国展に入る前にも体温測定を受けなければならない。新国展内には、医療スポットが設けられており、各作業チームの職員および入境者の発熱・咳などの身体的異常に対し検査および応急処置を行う任務を負っている。
新国展は、首都空港から8キロメートル離れており、周囲とは比較的独立した施設で、封鎖管理が可能となっている。施設の内部は広々としており、風通しが良く、間仕切り別の管理や業務に適している。今回、受付所として運用されるのは、W4館とE4館で、新国展の最北端に位置し、面積は計2万8千平方メートルに上る。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年3月16日