中日(蘇州)スマート製造産業協力モデル区のプレート除幕式の様子。(写真提供は相城区党委員会宣伝部)
中日(蘇州)スマート製造産業協力モデル区の建設スタート式典が11日、江蘇省蘇州市相城区で行われた。当日、式典に出席した両国のリーダーと日系企業の代表がモデル区の桜花園で、友情と協力のシンボルとなる桜の木を植樹し、両国の共同の発展と互恵・ウィンウィンの願いを託した。中国新聞網が伝えた。
蘇州市は長江デルタ地域で日系企業が特に集中する地域の1つ。同モデル区の建設地である中日スマート製造イノベーション産業パークは総面積38.5平方キロメートルで、2018年10月に建設が承認された。中日両国政府が協力して推進する産業イノベーションのサービスプラットフォームおよびモデル区を建設することが狙いだ。同年11月には、蘇州市政府と日本国際貿易促進協会が協力文書を交換し、産業パークの建設を共同で推進することが決まった。
江蘇省商務庁の孫津副庁長は、「中日(蘇州)スマート製造産業協力モデル区は蘇州市と相城区の対外協力における有力な措置の一つであり、モデル区が徐々に発展して中日両国企業の提携を進める資源になり、力を合わせて国際市場を開拓し、両国の産業協力を牽引するモデル区および新たなプラットフォームになるとともに、中国全土における対日協力の新たな地平を切り開くことを願う」と述べた。
日系企業の蘇州霓佳斯密封材料有限公司は蘇州市相城区に根を下ろして26年になる。高橋良輔社長は、「今年1月に新型コロナウイルスによる肺炎が拡大してから現在までの間に、いろいろなことがあった。1月21日に日本に帰国し、その頃はニュースで中国に関する報道を耳にして、実は少し不安に感じていた。蘇州に戻ると、相城区政府の協力の下で、当社は2月10日に業務を再開することができた。協力に対し、深い感謝の意を表する。こういう時であればあるほど、中国と日本がお互いに協力し合い、双方の共同の発展を推進することがますます必要になる」と述べた。
同モデル区はこれまでに日本のみずほ銀行、三菱UFJ銀行などと重大プラットフォームプロジェクト22件に調印し、イトーキ、タムラ製作所などのハイレベル産業プロジェクト28件を誘致した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年3月12日