指示が発せられるや、白衣の戦士たちは大晦日に「出陣」していった。新型コロナウイルスの軽症患者を受け入れるために建設された仮設病院の火神山医院はわずか10日の工期で完成。1日平均1ヶ所のスピードで方艙医院(臨時医療施設)は一分一秒を争い改造と運用をスタートさせた。あらゆる湖北支援医療チームは、指示を受けてから平均2時間以内にチームの組織体制を整え、平均24時間以内に集結から武漢到着を成し遂げた。皆が心を一つして、共通の難題を克服すること、これこそが新型コロナウイルス感染状況においての「中国のスピード」だった。
〇大晦日の「出陣」
旧暦大晦日の1月24日、中国軍は、陸・海・空3軍傘下の医科大学から各150人を選抜し、湖北地区支援新型コロナウイルス感染対策医療チームを組織し、同日午後11時44分には武漢に到着した。
〇10日間で火神山医院を完成
1月23日、建設の指示が通達され、2月2日に竣工・引き渡しが行われた。建築総面積3万3900平方メートル、病床数1千床。まさに火のような、神のようなスピード!
〇「命」を守る臨時医療施設を1日に1ヶ所
2月16日までに武漢市は計11ヶ所の方艙医院(臨時医療施設)を完成させた。これは1日あたり1ヶ所を完成させた計算になる。
〇集結から到着まで24時間
全国から計346の医療チーム、約4万2千人の医療従事者が湖北省に支援に赴いた。全ての湖北支援医療チームは、指示を受けてから平均2時間以内に組織体制を整え、メンバーが集結してから平均24時間以内に武漢に到着するという離れ業をやってのけた。
〇19対16、多くの省からのペアリング支援
一斉指示を受け、2月10日から中国全土19省が優れた人材を集結させ、武漢市を除く湖北省内の市・州および県級市に対するペアリング支援に着手した。
〇国による重要物資の管理・調整
3月4日までに医療物資保障チームは、湖北省に対し、累計で、防護服502万8800着、隔離服192万5400枚、医療用ゴーグル130万900個、赤外線体温計18万6千台を提供し、各地が力を合わせて湖北を支援した。
〇2ヶ月でワクチン開発が臨床実験段階に突入
1月26日、軍事科学院軍事医学研究院の陳薇研究員が率いるチームを中心とする軍医学科研究グループが、派遣指示を受けて湖北省武漢に赴いた。3月16日、軍が開発した新型コロナウイルスワクチンが、臨床研究登録・審査・承認を経て、臨床実験段階に突入した。
〇9日間で4300万枚から1億枚に
全国のマスク日産量は、2月21日の時点で約4300万枚だった。9日後の2月29日、この数は1億1千万枚を上回り、現在のマスク日産量は1億1600万枚に達している。
〇初動期の情報共有
初動期に新型コロナウイルス感染症の起因病原体を特定し、世界保健機関(WHO)と全ゲノム解析結果の情報を共有したことで、全世界の薬物・ワクチン・診断研究のための重要な基盤が提供された。(編集KM)
「人民網日本語版」2020年4月3日