国防部、米国防総省のいわれなき対中非難に中国軍は断固反対

国防部（国防省）の呉謙報道官は20日、ベトナム漁船が中国海警局艦艇と衝突したことに関して米国防総省が声明を発表したことについて、記者の質問に答えた。

【記者】米国防総省はこのほど、ベトナム漁船が西沙（英語名パラセル）諸島海域で中国海警局艦艇と衝突したことについて、中国側を非難する声明を発表した。これについて国防部としてコメントは。

【呉報道官】最近ベトナム漁船1隻が中国の西沙諸島海域に不法侵入し、密漁活動を行ったうえ、中国海警局艦艇に衝突した事に関しては、中国外交部（外務省）と中国海警局の報道官がすでに状況を説明し、中国側の立場を表明している。この事件の事実と責任は明確であり、中国側は自国の主権の範囲内で法規にのっとり公務法執行活動を展開していたのだ。米国防総省が事実を顧みず、世論を惑わし、中国に対していわれなき非難を加え、意図的に離間を煽り、南中国海をかき乱すのは、自国の軍事的プレゼンスのための口実づくりであり、中国の軍はこれに断固として反対する。我々は米側に対して、地域情勢をさらに損なうことのないよう、事実でない対中非難を止め、南中国海問題に干渉するのを止めるよう要求する。（編集NA）

「人民網日本語版」2020年4月21日