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好き嫌い分かれる豚の腸、中国人のこだわり尽きず (4)

人民網日本語版 2020年06月18日09:34

冒節子(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)。

肥腸粉には煮込んで味つけした大腸と直腸を細切りにしたものを使用する。冒節子は豚の小腸を結べる長さにカットして、結んだものを煮込んで味つけしたもの。煮汁を吸ってぱんぱんになった冒節子を噛めば、口いっぱいに旨みが広がる。

 実は豚の腸料理を作るのに、一番手間がかかるのは調理そのものよりもむしろその下処理。通常、塩と酢を使い、何度も漬け込み、もみ洗いし、きれいに洗い流す作業を繰り返す。その塩加減も重要で、塩を入れすぎると豚の腸の水分が出すぎてしまい、ぷりぷりした弾力のある食感が失われ、硬くなってしまう。

 さらにこだわるならば、菜種油と米のとぎ汁を使う。豚の腸を何度か洗った後、水から茹でて8割がた火が通ったところで引き上げ、米のとぎ汁に漬け込みそのまま冷ます。そうすることで豚の腸の不純物や筋膜を取り除きやすくなり、調理したときに腸が縮んでしまうのを防ぐことができる。

ただ、なかには、あまりに下処理を徹底してしまうとかえって独特な風味が失われてしまうとする人もいる。(編集KS) 

「人民網日本語版」2020年6月17日

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