外交部が「中米分離」を批判 「毒酒を飲んで渇きをいやすようなもの」

人民網日本語版 2020年08月25日15:23
外交部が「中米分離」を批判 「毒酒を飲んで渇きをいやすようなもの」

外交部(外務省)の趙立堅報道官は24日の定例記者会見で「米側の一部政治屋は中国との『分離』によって自らの抱える問題を解決しようとしているが、これは木に登って魚を得ようとし、毒酒を飲んで渇きをいやそうとするようなもので、最終的に自国の企業と国民の利益をさらに損なうだけだ」と述べた。

【記者】トランプ米大統領は23日のインタビューで、中国側が何らかの面で米国を正しく扱わなかった場合、必ず米中を「分離」させるだろうと述べた。これについて、中国側としてコメントは。

【趙報道官】中米関係は国交樹立後の40年余り、様々な困難を経験してきたが、双方共に歴史的・大局的観点に立ち、摩擦や意見の相違をコントロールし、敏感な問題を適切に処理して、全体的な安定と発展の勢いを維持してきた。中米協力は一方的ではなく、互恵的なものだ。国交樹立以来、各分野における双方の協力は拡大し続け、両国及び両国民に多大なメリットをもたらし、米側も多大な利益を得てきた。

米国の一部政治屋がぶち上げている「損をしている」「施しを与えている」といった中国に関する様々な謬論は、本質的にイデオロギー的偏見から「中国の脅威」を誇張し、冷戦思考とゼロサムゲームの考えを鼓吹するものであり、事実と合致しないし、歴史への尊重を欠くものでもある。

中米は「分離」ではなく協力によって両国関係の発展を推進し、この世界のために尽くすべき責任を引き受けるべきだ。

グローバル化は我々の時代の現実であり、人類社会の進歩の方向でもある。とりわけ「ポストコロナ」の時期においては、各国共に企業活動を再開し、正常な経済運営を回復し、自国の産業チェーンとサプライチェーンの安定を維持するという課題とニーズを抱えている。この過程において、他国を顧みず自国の事のみ考えてよい国はない。各国は「同舟相救って」初めて「風に乗り波を割って進む」ことができ、互いに助け合って初めて共に困難を克服することができる。自らの抱える問題の解決を「分離」により図るのは、木に登って魚を得ようとし、毒酒を飲んで渇きをいやそうとするようなもので、最終的に自国の企業と国民の利益をさらに損なうだけだ。

我々は米国の一部政治屋に対して、過ちを正し、理性を取り戻し、中米関係を正しく見て扱い、中国側の利益を損なうこと、中国のイメージを悪くして中国を非難することを止め、中米関係が一日も早く正常な軌道に戻る後押しをするよう促す。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年8月25日

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