2020年卒業生の初任給は平均5290元 6割「期待下げたい」

人民網日本語版 2020年09月15日14:31

就職支援プラットフォームの智聯招聘が14日に発表した「2020年秋季大学生就職報告」によると、2020年の大学卒業生の初任給は平均5290元(月収ベース。1元は約15.5円)となった。同時に、調査に回答した卒業生の60%以上が、「就職するために給与への期待を引き下げたい」と答えたという。中国新聞網が伝えた。

初任給平均は月5290元

同プラットフォームのビッグデータによると、20年卒業生の初任給の平均は月5290元で、学歴が高いほど給与が高かった。

具体的にみると、修士以上の卒業生の初任給平均は全体平均を2千元以上上回り、目に見える開きがあった。4年生大学は月5102元、短大・高専は月4562元。学歴は今では人材の価値を判断する唯一の指標ではなくなったが、高学歴の人ほど職場に入った後でより高い出発点に立っている。

卒業生の60%以上「就職するために給与への期待を引き下げたい」

新型コロナウイルス感染症は今年度の卒業生が就職する志向や心構えに変化を与え、職業選択の考え方がますます現実的になった。回答者の55.7%が、「企業の福利厚生を重視する」といい、54.3%が、「従業員に配慮した制度・企業文化を備えた就職先を選びたい」とし、46.3%が、「リスク対抗力が強い大企業を志向する」と答えた。

感染症は大学生の「理想の企業イメージ」を塗り替えただけでなく、卒業生が職業を選択する過程で内なる力を主体的に高めることも促した。職場での競争力を高めるために、就職活動中の大学生の45.9%が、「専門的な技能を絶えず磨いている」と答え、25.4%が、「スラッシャー(複数の肩書きを持つ人)になり、柔軟な雇用スタイルを利用して就職の圧力を分散させたい」と答えた。

また給与と福利厚生は今でも大学生が就職活動をする時に重視するポイントだが(60.2%を占めた)、「順調に就職できることが一番大事であり、実際の給与が期待したほどでなくても受け入れる」と答えた人は63%、また「給与が折り合わなければ就職活動を継続することを選ぶ」と答えた人が28.4%に上った。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年9月15日

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