北京市は2013年に「クリーン大気行動計画」を実施して以降、「石炭の代わりにクリーンエネルギーを採用」「低窒素改造」などの措置を力強く推進し、石炭使用量を大幅に削減し、二酸化硫黄や二酸化窒素などの汚染物の排出を減らした。市生態環境局によると、2019年時点で北京市の二酸化窒素濃度は37μg/m3に下がり、基準を達成した。二酸化硫黄の年平均濃度はわずか4μg/m3で、3年連続で1桁台を維持し、国際的な先進水準に達しており、石炭燃焼による汚染問題がほぼ解消した。関連評価によると、北京市の「クリーン石炭で窒素削減」プロジェクトの大気質改善への寄与度は約40%にのぼる。北京青年報が伝えた。
2019年、市全域のPM2.5、PM10、二酸化硫黄、二酸化窒素という4つの主要汚染物の年平均濃度がいずれも過去最低となった。うちPM2.5の年平均濃度は42μg/m3で、初めて「42+」に入り、2013年より53%減少した。二酸化硫黄は4μg/m3で、2013年より85%減少し、3年連続で1桁台を維持し、国際的な先進水準に達した。PM10と二酸化窒素はそれぞれ68μg/m3と374μg/m3で、2013年と比べてそれぞれ37%と34%減少し、国家二級基準に達した。
国連環境計画は北京市の大気汚染ガバナンスの効果を高く評価し、「北京は大気環境質改善で注目すべき成果を上げた。これほど短期間内にこれほど優れた成績を収めた都市や地域は世界でも類を見ない。北京市の大気環境質改善の取り組みは世界のその他の都市、特に発展途上国の都市に参考になる経験をもたらした」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年9月15日