三北プロジェクト、造林・保護面積が3014万ヘクタールに

人民網日本語版 2020年08月20日10:25

国家林業・草原局が15日に明らかにしたところによると、40年以上にわたり三北防護林体系建設プロジェクトにより造林、保護された林の面積は累計3014万ヘクタールで、プロジェクトエリアの森林率は5.05%から13.57%にまで向上した。新華社が伝えた。

国家林業・草原局三北局の関係責任者によると、三北プロジェクトは大規模な植樹、造林、造園を通して、継続的に自然生態を修復している。作られた防風林・防砂林の面積は788.2万ヘクタールで、砂漠化対策が実施された土地の面積は33.6万平方キロメートル。著しく砂漠化、塩類化していた草原、牧場を保護・回復した面積は1000万ヘクタールに達している。構築された水土保全林は1194万ヘクタールで、土壌流出対策面積は44万7000平方キロメートル。構築された耕作地防護林は165万6000ヘクタール。

中国全土の砂漠化モニタリング結果によると、2014年以降、三北プロジェクトエリアでは、砂漠化した土地の面積が縮小し続けており、「砂漠化により人間が後退する」という状況から、「緑化して砂漠が減る」という歴史的転換点を迎えた。うち毛烏素、科爾沁、呼倫貝爾の3大砂漠地帯がほぼ対策が施された。

三北プロジェクトは生態ガバナンスと民生の改善を統一的に推進し、生態経済型防護林体系の建設に取り組んでいる。40年以上にわたり、プロジェクト実施エリアで構築された木材用林の木材換算の備蓄量は18億3000万立方メートルで、経済的価値は9130億元(1元は約15.3円)。構築された経済林は463万ヘクタールで、重要なクルミ、ナツメ、クリ、コショウ、リンゴなどの果物生産拠点を形成した。プロジェクト実施エリアではさらに森林公園ネットワークを枠組みとし、湿地公園や砂漠公園などを補完とする生態観光発展の新たな構造が形成された。年間観光客数は延べ3億8000万人で、観光収入は480億元。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年8月20日

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