汕汕鉄道汕頭湾海底トンネルが「1回目の爆破」を迎えた。世界初の設計速度が350キロにのぼる単一トンネル複線高速鉄道海底トンネルがこのほど、正式に実質的な施工段階に入った。
トンネル入口の爆破の現場
汕汕鉄道(汕頭<スワトウ>〜汕尾)は建設中の広汕鉄道とつながり、広州市を恵州、汕尾、汕頭などの都市と緊密に結ぶと同時に厦深(厦門~深セン)・カン深(江西省カン州~深セン)・広深(広州~深セン)などの鉄道とつながり、沿線の都市化を加速し新たな高速鉄道経済ベルトを形成する。広東省東部地域の振興・発展を促進し、広東省東部と珠江デルタ間の発展の格差を縮小し、広東省経済のバランスの取れた、協調発展を促す。
汕頭湾海底トンネルは広東省汕頭市に位置する。汕頭海湾大橋の下流にある媽嶼島と徳洲島の間で汕頭湾の下を通過する。トンネルの全長は9781メートルで、汕汕鉄道全線のカギを握るプロジェクトだ。
汕頭湾海底トンネルの平面図
汕頭湾海底トンネルは震度8エリアの17本の断層を通過する。うち活断層は8本。同トンネルの大半が水圧の高い危険エリアに位置し、最大水圧は0.97メガパスカルにのぼる。水はこの強い圧力を受けると、97メートルにも達する水柱を形成し、中国における水中トンネルの最高を更新した。
トンネル建設の環境が厳しく、プロジェクトの地質・水文地質条件が複雑で、施工のリスクが大きいと同時に工期の制約を受ける。そのため同トンネルは異なる区間で6つの工法を用い施工する。工法は複雑多様で、工程が複雑に絡み合い変化しやすい。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月4日