四川省の塩づくり文化は長い歴史を持つ。約1億5千年前、地球の2度にわたる造山運動により、四川省に地下の古代塩湖ができた。春秋戦国時代には早くも、水利の専門家である李冰親子が四川省での治水事業の際に地下のかん水を発見し、四川省で初めての「広都塩井」を掘り、かん水を採取して塩づくりを始めた。そして北宋中期以降、現在の遂寧市大英県でかん水を抽出する「卓筒井」が用いられるようになった。2006年、卓筒井井塩深掘汲上技術は第一陣の国家級無形文化遺産に指定されている。人民網が伝えた。
大英県では近年、地元の特色を生かして、かん水文化とかん水資源を観光産業発展に応用しようと努力を続けている。千年にわたって受け継いできた塩水浴理念をよりどころに、水の中でも沈まない「死海」体験や療養、リゾートを一体化したレジャー文化観光産業を開発した。中国死海観光リゾート区は2003年に建設され、地下5千メートルの古塩湖海水を汲み上げ、自然冷却した後、人が水に浮かぶ「死海」のような景観を再現している。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年10月27日