国慶節連休の旅行者は予想上回る6.38億人 95後が中心

人民網日本語版 2020年10月09日15:14

2020年もすでに大半が過ぎようとする中、ついに今年初めての「連休らしい」長期連休を迎えることができた。今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休の旅行市場をみると、若者が最も積極的に旅行に出かけていた。中でも95後(1995年から1999年生まれ)が初めて全国の旅行者の中心になり、全体に占める割合は30%で各年代の中でトップに立った。

文化・観光部(省)のデータセンターがまとめた統計によると、8日間の国慶節連休中に全国で受け入れた国内旅行客は延べ6億3700万人に上り、比較可能なデータで比較すると回復率は79.0%に達した。国内観光収入は4665億6千万元(1元は約15.8円)に上り、同回復率は69.9%だった。

注目すべきは、同部が連休前に今年の国内旅行者数を延べ5億5千万人と予想していたのが、実際には6億人を超えたという点だ。旅行市場の回復状況は予想よりも好調だったということになる。人気という点でも、中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)とも重なった今年の国慶節連休の旅行市場は予想を上回る好調さだった。

新型コロナウイルス感染症が効果的にコントロールされ、企業活動や生産活動の再開が全面的に推進されるのに伴って、国慶節連休期間には国民の消費、観光、飲食、娯楽などが徐々に元の水準に戻り、中でも人気エリアはこれまでと同じように旅行先としてベストな選択になった。

データをみると、連休期間に北京市が受け入れた観光客は延べ998万2千人に上り、新型コロナの影響で減少する流れに逆らって、前年同期比で8.4%増加した。観光市場も目に見えて回復し、消費も高度化が見られた。

95後の若者が旅行者の中心に

今年の国慶節連休が例年と異なるのは、旅行の様子に一連の新たな変化がみられたことだ。第三者旅行プラットフォームのデータによれば、今年の国慶節連休では若者が最も積極的に旅行に出かけた。中でも95後が初めて全国の旅行者の主力になり、全体の30%を占めて各年代でトップだった。

家族旅行についての決定要因をみると、今では95後が家庭の消費の方針決定で重要な役割を果たしていることがわかる。若者は目新しさを好み、体験を重視し、ますます豊富になる文化旅行商品が若者の間で人気を集めるようになった。観光中心の旅行から休暇やレジャーを楽しむ旅行へとトレンドが変化する中で、文化的な特色と休暇・レジャーの属性を備えた場所が人気となっている。同プラットフォームによると、今年は新疆維吾爾(ウイグル)自治区や内蒙古(内モンゴル)自治区などをじっくり味わう旅行が若者の間で新たなトレンドになったという。

ほかに注目されるのは、今年の国慶節連休の旅行者の中で、三線以下の都市に暮らす人々が60%を占めたことだ。三線以下の都市の人々は広い世界を見るためならますます支出を惜しまなくなり、1人あたり平均消費額が55%増加した。

また、四線・五線以下の小都市では消費高度化が加速している。ますます多くの四線・五線都市の青年が、今年の連休期間にデジタル生活モデルを体験し、五線都市では関連の注文量の増加率が29%で全国トップになり、次は四線都市の23%だった。

興味深いのは、連休期間に小都市の青年たちがますます勉強好きになったことだ。アプリを使用して学ぶ学習カリキュラムの注文量では、四線都市のユーザーは同1627%増加し、五線都市のユーザーは同1263%増加した。

四線・五線都市の消費の将来性は、こうした小都市に暮らす青年の消費傾向に表れているだけではない。起業家も投資先としてここに注目している。国慶節連休には、業務用電気機器の販売先で県域市場が53%を占め、購入者では小都市のユーザーが48%を占めた。小都市の商業施設が業務用電気機器を新たな設備として大量に導入していることから、起業家が県域市場の消費を大いに有望視していることがうかがえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年10月9日

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