事実は雄弁に勝る 新型コロナの厳しい試練を乗り越えた中国

人民網日本語版 2020年12月31日16:30

12月30日、貴州省貴陽市南明区花果園第三小学校。2021年の干支である「丑」をテーマにした新年の切紙細工を教室に貼る先生と児童(趙松/写真著作権は人民図片が所有のため転載禁止)

2020年を振り返ると、新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、鏡のように現在のグローバル・ガバナンス体制に存在する欠陥を映し出したと言えるだろう。ある学者は、その欠陥を「制御不能に陥った感染拡大」、「失速した経済」、「功を奏さない政策」、「規範を失った民主」、「秩序を失ったガバナンス」という5つの問題にまとめた。ウイルスがどれほど猛威を振るおうとも、国際情勢がどれほど複雑に入り組んでいようとも、人類が心の支えとするよりどころを失うことがあってはならず、ましてや文明の守るべき一線を放棄することがあってはならないということを、指摘しておかなければならない。(文/国紀平)

人類は互いにつながり合い、苦楽を共にする地球村に暮らし、各国は緊密に結びつき、人類は運命を共にしているのであり、「例外」など決してない。「どの国も他国の困難から利益を得ることはできず、他国の動揺から安定を得ることはできない」。これは誰にも変えられない事実だ。

過去の重大な惨禍から人類の得た教訓と経験は、一つの例外もなしに、正義の力があってこそ世界の希望を支えられることを物語っている。人類の壮大な志、決意、信念、そして思いやりが、同舟相救い、互い見守り助け合うという強大なプラスのエネルギーを呼び起こした時に初めて、人類は手を携えて暗黒の時代を抜け出すことができるのである。

世界的な公衆衛生上の危機と、それによる深刻な経済的後退に直面している現在、人類にとって何にも増して重要なのは、団結と協力という最も力強い武器を手に取ることだ。「世界は各国の人々の世界であり、世界の直面する困難や試練には、各国の人々が同舟相救い、手を携えて向き合う必要がある。平和的発展、協力・ウィンウィンこそが世界にとって正しい道だ」。中国の習近平国家主席は中国人民志願軍抗米援朝出国作戦70周年記念大会で重要談話を発表した際、こう指摘した。

新型コロナウイルスの感染拡大は、過去百年間に発生した最も深刻なパンデミックであり、現代世界における大きな変数であるとの認識がすでに広がっている。この変数の影響はまだ深刻化し続けている。新型コロナ対策、経済の安定、民生の保障という各国の道は長く険しいものであり、各国の政策決定者の舵取りが大きく試されている。

世界の人々は現在、同じように厳しい感染拡大の試練を経験した中国が平穏無事である理由を考えている。中国の新型コロナ対策が成功した秘密は、有機的に統一された正しい思想と力強い行動の中にある。

中国共産党と中国政府は人民至上と生命至上を堅持し、常に国民の生命の安全と身体の健康を最重要視してきた。中国の並外れた判断力、決定力、行動力は、国家と世界への深く厚い思いをはっきりと示しており、中華民族の強固な運命共同体意識を包含している。これは同舟相救い、互いに見守り助け合うという中華民族の文化的基層でもある。

中国の平穏無事は、責務を果たすことや奉仕によって得られたものだ。並外れた中国の精神、中国の力、中国の責任感は、世の正しい道を堂々と前進する勢いを生き生きと示し、団結と協力の無上の価値を証明し、何が歴史の正しい側に立つとはどういうことなのかを示した。

「ある民族が偉大である所以は、いかなる困難や危険を前にしても諦めたり、後ずさりしたり、歩みを止めたりすることなく、自らの前途と命運のために不撓不屈の精神で奮闘することにある」。中国の実践は、揺るぎなく自らの道を歩み続け、力を集中して自らの事をしっかりと行いさえすれば、必ずやあらゆる艱難に打ち勝ち、絶えず危機をチャンスに変え、苦難からの復活を果たせることを世界に示した。

「真理とは存在の頂であり、正義とは実践の中で真理を用いることだ」。中国は人類運命共同体の理念を揺るぎなく堅持し、心に刻み、自らの言葉を守り、実践し、成果を挙げ、責任ある大国として歴史を担う姿をはっきりと示し、世界に自信と希望を与えた。

「人類文明の進歩の歩みが平坦な広い道であったことはなく、人類は苦難との闘いの中で前進してきたのだということを、世界の歴史は我々に告げている」。習近平主席が2017年の世界経済フォーラム(WEF)総会で行った基調演説「共に時代の責任を担い、共に世界の発展を促進する」は、今なお人々の記憶に新しい。この著名な演説は世界の識者から「冬の日に差す陽光」と讃えられ、広範かつ計り知れない影響を与えた。それから4年近く経った現在もその感化力に変わりはなく、国際社会が手を携えて新型コロナの試練に打ち勝ち、世界経済の後退局面を転換させるうえで、極めて重要な指導的意義を持つ。

各国は人類運命共同体の理念を堅持し、団結と協力という輝かしき道を断固として選択し、信念と行動によって、パンデミックの試練に打ち勝つべきだ。

歴史は勇敢な者が創るものであり、ポストコロナ時代の世界は必ずや再生を果たすだろう。

正しき者は試練に耐えることができる。事実は雄弁に勝り、時がそれを証明する。

(編集NA)

「人民網日本語版」2020年12月31日

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