中国科学院昆明植物研究所、毒キノコの検査試薬キットを開発

人民網日本語版 2021年02月26日10:24

雲南省の野生食用キノコの種類と生産量は全国トップである一方で、雲南省は中国の野生毒キノコ中毒の多発地域でもある。同時に毒キノコの食用による中毒事件は、中国の最も主要な公衆衛生問題の一つになっている。毒キノコは毒物学的メカニズムがそれぞれ異なっているが、アマトキシン類を含むキノコが中心的で、キノコによる中毒死のうち8−9割がこれによるものだ。アマトキシン類は毒性が非常に強く、致死量が極めて低い。アマトキシン類は化学的性質が安定し、高温、酸、アルカリ、塩分に強く、通常の調理方法では毒性が損なわれない。これらのキノコによる中毒事件を減らすことで、死に至るキノコ中毒を効果的に抑制できる。人民日報アプリが伝えた。

中国科学院昆明植物研究所真菌・地衣多様性と適応性進化チームは長年の技術開発により、「一種の劇毒キノコの迅速検査方法(ZL201610991804.1)」で国家発明特許を取得した。企業との協力とライセンス付与により、第1弾となるアマトキシン類劇毒キノコ迅速検査試薬キットの研究開発と生産を完了した。このキットは複数の条件下(実験室、野外、キャンプ、保健所など)において、3−5分内にアマトキシン類を含む劇毒キノコの検査を完了できる。同製品はアマトキシン類に特化しており、便利でスピーディな青緑色の表示により反応を示し、検査を行うことができる。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年2月26日

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