四川省成都市金牛区の迎賓路小学校の児童たちは、足の動きを揃え、唐の時代の模造刀をしっかり握って、五行拳をベースに考案された刀法・五行刀を練習していた。新華社が報じた。
迎賓路小学校では実は2011年からすでに体育の特別授業として武術を取り入れていた。
武術家の家に生まれた体育教師の曾科先生は、グラスファイバーとシリコンで模造刀を作り、各学年の児童の年齢に合わせて、五行刀の授業の練習を、「術」から「功法」、「模擬実戦」の3つのランクに分けている。
実践練習のほか、曾さんは中国武術の知識を学ぶ授業も行うことで、児童が中国伝統の陰陽五行の文化を学ぶことができるようサポートしている。
約10年にわたる模索を経て、同学校は、教材「成都趙門拳」を編纂し、「授業+ラジオ体操+クラブ」で武術が学べる体制づくりに取り組み、選択授業のスタイルを採用している。児童らは、体育の授業の種目を自由に選ぶことができる。このように体を鍛えながら、文化を継承することを目指した武術や体育の教育スタイルが形成されている。
科学的な防具や合理的なルールの保護の下、児童たちは、武術を学びながら、精神面も鍛えることができ、中国武術文化が発揚されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月18日