チリの関連専門家チームが17日、サンディアゴで記者会見を開いた。2020年11月以降の中国科興公司製新型コロナウイルスワクチンのチリにおける3期臨床試験の初期段階の状況を紹介し、同ワクチンが高い安全性と免疫原性を持つことを明らかにした。新華網が伝えた。
ワクチンの安全性について、専門家は、「約500人のボランティアが参加した初期段階の研究結果では深刻な副反応が1件も発生しなかった。最も多かった副反応は接種部位の痛みで、通常は軽く、1日、2日しか続かない。頭痛や低熱などの副反応の割合は5%以下で、偽薬グループと同等だった。科興製ワクチンの安全性が高く、接種対象者が同ワクチンに対して高い耐性を持つと結論づけられた」と述べた。
専門家は、「ワクチンの免疫原性の研究で、1回目の接種から14日後に一部の接種対象者の体内から検出される新型コロナウイルス抗体が増加した。2回目の接種から2週間後、90%の接種対象者の体内の抗体が大幅に増え、抗体が中和力を持っていた。これはウイルスのヒト細胞への侵入を予防できることを意味する」とした。
専門家はまた、「科興製ワクチンの60歳以上と60歳以下の人々の免疫反応の間には違いがない」と指摘した。
科興製ワクチンのチリにおける3期臨床試験は2000人以上のボランティアを集め、チリ全土の8カ所のセンターで行われた。チリ・カトリック大学の他に、現地の多くの公立、私立病院と大学が試験に参加した。チリ公衆衛生研究所は今年1月20日、科興製新型コロナワクチンの緊急使用許可を発表した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月19日