西側が「一帯一路」に対抗しようと焦る背景は何か (2)

 2021年05月24日16:54

第2に、「一帯一路」イニシアティブが正しいため、西側も「一帯一路」の後追いをする必要がある。「一帯一路」イニシアティブはインフラ整備とコネクティビティに焦点を合わせている。現在では西側もインフラ整備やコネクティビティを手がけようとしており、我々はこれを歓迎する。ただ、西側は国内のインフラ整備も「絵に描いた餅で飢えをしのぐ」有様で、発展途上国支援にいたっては論外である。ワクチン問題は、西側の身勝手さだけでなく、その製造・生産能力不足も露呈した。さらに重要なことに、米国は排他的取り決めをし、EUは高い基準を設けて画一的に処理している。これらは発展途上国の国情と合わず、発展途上国への尊重も欠く。ひるがえって中国を見ると、最大の発展途上国であり、直近の現代化ノウハウを持つうえ、協力において政治的条件をつけず、内政に干渉しないため、発展途上国により適している。「一帯一路」イニシアティブは「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」を主張し、発展途上国が市場の要求や国際基準に達するための環境を創る。例えば経済パークは、ちょうどプールを作って子供達に水泳を練習させ、大きくなったら「国際市場」という大海を泳げるようにするようなものだ。これが「一帯一路」の方向性、理念、アプローチが成功を収めた原因だ。

第3に、西側が「一帯一路」による損失の回避を焦るのは、イニシアティブそのものに対するものでは決してなく、中国を封じ込めるためだ。中国と西側は対等な接触、同質な競争という新たな段階に入った。西側が「一帯一路」に反撃しながら、「一帯一路」に学んでもいるのは、中国を牽制し均衡を図るのが目的だ。これは西側が声高に叫ぶ「中国の体制の脅威」や「制度上のライバル」の言外の意味でもある。

習近平国家主席は今年のボアオ・アジアフォーラム開幕式での基調演説で、「『一帯一路』は皆が手を携えて前進する開かれた明るい大きな道であり、ある一国の狭い私道ではない。関心のある全ての国々が加わり、共に参加し、協力し、利益を受けることができる」と指摘した。

我々は西側が競争に参加して、我々に足りない点を見出し、改善できるようにすることを歓迎する。こう言えるのは、「一帯一路」イニシアティブの自信の表れだ。

西側は「中国の経済的影響力」に対処するため、「一帯一路」の代替案を打ち出している。これが政治屋達のパフォーマンスではなく、反対のための反対ではなく、無闇な模倣でもなく、真心から世界のインフラを整備するものであることをただ願う。一言で言うと、西側が「一帯一路」イニシアティブによる損失の回避に熱心であることで、「一帯一路」イニシアティブが人々から支持され、人々の生活に恩恵をもたらし、世界に利益をもたらすことが逆に証明されたのである。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年5月24日

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