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新型コロナ対策と起源解明における米国の3つの大罪

人民網日本語版 2021年07月30日13:35

外交部(外務省)の趙立堅報道官は29日の定例記者会見で、新型コロナウイルスとの闘いと起源解明問題における米国の3つ大罪として、ウイルスの拡散、ウイルスの隠蔽、「起源解明テロ」を指摘した。

【記者】「米国は新型コロナ対策が不十分だったために感染者数と死者数が世界最多となっただけでなく、出国規制や不法移民の送還などで無責任な手法を取ったために世界的な感染拡大を激化させた」との最近の報道について、 中国側としてコメントは。

【趙報道官】しばらく前から、米国はウイルスの起源解明をめぐる政治工作を強化し続けている。新型コロナウイルスとの闘いと起源解明問題において、米国には3つの大罪がある。

第1に、米国はウイルス拡散国だ。米国は医療技術で世界をリードしているにもかかわらず、感染防止・抑制よりも政治工作を優先した結果、自国民3500万人の感染、61万人以上の死亡という事態を招いた。効果的な出国規制措置を講じなかった結果、各国で米国由来の感染が生じた。米国はまた、国際社会の反対を顧みず、感染が拡大する中で、新型コロナウイルスに感染したおびただしい数の不法移民の送還を急いだ結果、中南米の多くの国々で直接的に感染拡大を激化させた。ニューヨーク・タイムズは、米国のこの行為を「ウイルスを輸出した」に等しいと論じた。

第2に、米国はウイルス隠蔽国だ。ワシントン大学の研究によると、米国における新型コロナウイルスの感染者数は6500万人、死者数が90万人にも達し、公式統計を遥かに上回るものと見られる。米国での初期感染例の確認時期は早まり続け、フォート・デトリックは疑惑だらけだ。なぜ米国は世界保健機関(WHO)をフォート・デトリックの調査に招待できないのか?なぜフォート・デトリックなどの生物研究施設を公開できないのか?これが米国の言う「透明性と責任」ある姿勢だろうか?

第3に、米国は公然と「起源解明テロ」を行っている。前政権が「中国ウイルス」と最初に呼んで以来、米国はウイルスをめぐって他国に汚名を着せる発言を世界中で撒き散らしてきた。米国はまた、中国だけでなくアジア諸国を新型コロナウイルスの起源と結びつけようとした結果、米国や欧州諸国で反アジア系感情が高まり、多くのアジア系住民が理由もなく差別や抑圧を受け、さらには人身の安全を脅かされ、恐怖と不安の中で過ごさねばならぬ事態を招いた。さらに米国は科学界にも「魔の手」を伸ばし、科学者の正義の声を抑えつけた結果、立場を明確に発言した多くの科学者が人身攻撃や侮辱、脅迫にさらされる事態を招いた。あるメディアは米国のこうした手法を「起源解明テロ」に等しいと論じた。

この3つの大罪は、米国による新型コロナを利用した政治工作の氷山の一角に過ぎない。ウイルスの起源解明をめぐる政治工作に反対することは、すでに国際社会の普遍的なコンセンサスと一致した姿勢となっており、現在までに60ヶ国がWHO事務局長への書簡でこの立場を表明している。

新型コロナウイルスは起源解明が必要だ。そしてパンデミックを利用して責任を転嫁し、公然と差別や脅迫を行う政治ウイルスも起源解明が必要であり、徹底的に対処する必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年7月30日

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