王毅部長「中国にはアフガニスタンで勢力範囲構築の意図はない」

人民網日本語版 2021年10月27日15:55
王毅部長「中国にはアフガニスタンで勢力範囲構築の意図はない」
タリバン暫定政権のバラダル副首相代行と会談する王部長。

王毅国務委員兼外交部長(外相)は26日、カタール・ドーハを発つ前に、アフガニスタンのタリバン暫定政権代表との接触について、記者の質問に答えた。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

王部長は「今回のカタール訪問中、私はタリバン暫定政権のバラダル副首相代行、ムッタキ外相代行とそれぞれ会談を行った。会談で両氏はアフガニスタン暫定政権の国内・対外政策を詳しく説明した。中国や国際社会が関心を寄せている政権の包括性、女性や子供の合法的権利・利益の保障、テロ取り締まりなどの問題について、アフガン側は以前よりも積極的な姿勢を表明した。我々は双方間の交流についても意思を疎通し、実務レベルの枠組を設けることを決定した。今回の接触は有益なもので、相互理解が増進されたと言える」と説明。

「アフガン情勢に重大な転換が生じた際、中国は最も早く、アフガニスタンの将来に期待する点を表明した。第1に、各民族・各派が共に参加して役割を発揮する、より開かれた包括的な政治枠組を構築すること。第2に、女性や子供の合法的権利・利益の保障を含む穏健な国内・対外政策を実行すること。第3に、イスラム国や『東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)』を含むあらゆるテロ勢力と明確に一線を画し、措置を講じて断固たる打撃を与えること。第4に、平和的な対外政策を遂行し、近隣諸国を始めとする各国と友好的に付き合うこと」と指摘した。

王部長は「中国の対アフガン政策は明確で一貫したものだ。我々はアフガニスタンの主権、独立及び領土保全を尊重し、アフガニスタンの人々が自国の国情に合った発展の道を積極的に探ることを尊重し、暫定政権の全土での施政という客観的現実を尊重する。中国はアフガニスタンの内政に干渉したことはなく、いかなる私利を図ったこともなく、ましてやアフガニスタンにおいて勢力範囲を築く意図などない。我々は引き続きアフガニスタンの人々の声とニーズに耳を傾け、できる限りの範囲でアフガニスタンの安定回復と発展実現のために建設的役割を果たしていく」と強調した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年10月27日

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